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先輩顔するな

12日、亀井静香元金融担当相、藤井裕久元財務相、山崎拓元自民党副総裁、武村正義元官房長官の4人が日本記者クラブで記者会見を行った。

安倍晋三政権が進める集団的自衛権の行使容認を含む安全保障法制の整備について、反対の声をアピールしたのだ。

長い経験を積んだ先輩の立場から、苦言を呈することが悪いとは言わないが、どの顔もあまりに古くて、「あの人誰?」と言われそうな面々である

なにか自己顕示欲のようなものがちらついて、正直、見ている私のほうが気恥ずかしくなった。

「自衛隊が地球の裏側まで行って活動するのは明らかに憲法違反だ」、「自衛隊が血を流し、相手方も血を流させることになるのは間違いない」、「このままでは外国の戦争に巻き込まれる」・・・云々とヒステリックに安倍批判を繰り返した。

よく左翼的職業集団が「憲法を改正したら戦争が起こる」といった、なんとも意図的で短絡的な発言を繰り広げるが、同じようなトーンで、まったく理論的でなく、これが経験を積んだ政治家と称される人たちなのかと、寂しくなる。

 「こういう基本的な問題については、国民の意思を問うべきだ」と亀井氏が発言したようだが、今まさに国民から選ばれた国会議員が、国民に代わって議論している最中ではないか。

かつては自民党にあって一時代を風靡したこともあった人だが、最近は一人ぼっちで、現職議員なのに国会で発言するチャンスがない。 

昔、細川政権をぶっ潰した仲間だっただけに、私から見るとなんとも痛々しい思いがする。

「国民は納得しておらず、大きな禍根を残す」とも言っているが、自分の都合のよいように「国民、国民」と勝手に振り回すなといいたい。

 実は一昨年(2013年)の12月、亀井氏の呼びかけでキャピトル東急桜の間に、古手の政治家たちが集まったことがあった。

今回のメンバーに加えて野中広務氏、石原慎太郎氏、松永光氏、村上正邦氏、矢野純也氏、それに私だが、往年のうるさ型が勢ぞろいとあって、大変な数のマスコミ陣が集まった。

 議論百出、時には中国問題で石原氏と野中氏が大喧嘩、特定秘密保護法では賛成の私や松永氏と大激論、それなりににぎやかで面白かった。

最後に亀井氏が、この会を「国を憂うる会」にして継続させようと提案、みんなも賛成した。

 ところが、更に亀井氏、「今日の意見をまとめて安倍総理に進言しよう」と言い出し、あらかじめ用意した原稿を読み出した。

 なんと内容は安倍批判一辺倒で、私を含めて「そんなものは出すべきではない、むしろ激励することこそわれわれ先輩の役目ではないか」と猛反発、結局、中身を骨抜きにしたのであった。

今回の会合にはわれわれは呼ばれていないが、一昨年のことを思い出し、また売名的集まりかという印象を持った。

私も華やかな舞台で活躍した時代を懐かしく思い出すこともある。しかし、すべて過ぎ去った時代のことだ。夢よもう一度など、間違っても思ってはいけない。

勿論、後輩の人たちに苦言を呈することは大事なことだが、それは外に向かってアピールすることでは決してないのだ。

今まさに国会で議論している最中だけに、温かく見守ってあげることがまず必要ではないかと、私は思っている。

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