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ジンバブエ紙幣がついに紙切れ

昨年の年末と、2010年3月に登場させたジンバブエの100兆ジンバブエドル札がジンバブエ中央銀行によって回収、廃貨されるという。ビクトリアの滝などで土産として売られている札だ。

新聞によると、ジンバブエドル(Z$)を米ドルと交換するという。交換比率は、預金者については1米$が3.5京Z$とか。ちなみに、京とは兆の1万倍の単位である。

現在、ジンバブエでは通貨として主に米ドルが使われている。その他、近隣国である南アフリカのランドもジンバブエの通貨制度(2009年導入された海外の複数通貨をジンバブエの通貨とする制度)の下で通用しているとのことである。訪問したことのない国なので実態は不明だが、ジンバブエ中央銀行のサイトに入ると、トップページに米ドルと他の通貨との交換比率が掲示されており、米ドルが主要通貨らしいと判明する。

ジンバブエ中央銀行の公表文書によると、Z$は今年9月末で通貨として廃止される(ただの紙切れとなる)。その前、6/15から9月末まで、公表された交換比率で米ドルに交換できる。

その交換比率は、預金の場合、1米ド$が3.5京Z$である(国連が示している交換比率だとか)。この比率が新聞で報じられていた。小口預金には少し色が付けられているようで、0 Z$から17.5京Z$までは5米ドルが支払われるらしい。普通の国民に不満をいだかせないためだろう。

2008年までに発行された紙幣の場合、250兆Z$が1米ド$となる。僕が持っている100兆Z$札は、この9月末まで0.4米ドルの値打ちがあることになる。預金と紙幣で交換比率が異なるのは(140倍紙幣が有利なのは)、中央銀行として、かつて発行した紙幣に責任を感じたからだろうか。それとも、ビクトリアの滝での紙幣の売却価格に対抗するためか、何てことを思ってしまう。

なお、ジンバブエは2009年に(複数通貨制導入前)にデノミ(旧1兆Z$を新1Z$にするデノミ)を実施しており、その紙幣は250分の1で(デノミを考慮すると2008年紙幣と同じ率で)米ドルに交換してくれる。

紙切れでしかないと思っていたジンバブエの紙幣に値打ちがあったのは意外だったが、その一方で何京Z$もの預金者がいたのだろうかと興味がある。日本の預金通帳ではそれだけの桁数を印字できない。定期預金なら証書に書き込むことは可能だが、超インフレの中で誰も定期預金なんてしないだろうし。新たな謎である。

追記:ジンバブエ中央銀行のサイトは次のとおり。http://www.rbz.co.zw/

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