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電子出版「緊急報告」 ――フィナンシャルタイムズ「脱獄」で、アップルが急に「猫なで声」。なんだかなあ(゜ε゜;)

さて、1万300円という激安サイパンツアーから帰ってきたんでその報告でもと思ったんだが、私の本職絡みで緊急に動きがあったので、そのことなど。

以前、アップルの凶悪政策で電子書籍・電子雑誌など出版界が大揺れに揺れ、ついには公取がアップルに入った件など書いた。

司直に諫められてからもアップルの「アレ」ぶりは改善されず、全世界的に出版界でアップル離れが(マインドとして)進みつつある。

アップル評論家の方々は、やたら持ち上げるだけでなく、アップルのこうした危険な一面もしっかり伝えてほしい。それでこそ「アップルのプロ」だろ。無理すかそうすか。

「アップルの危険な火遊び」状況が続いたため、ついには辟易した英国フィナンシャルタイムズが、iTunes Storeを使わずにiPad/iPhone用コンテンツを配信する仕組みを実装して「脱獄」した。

HTML5を使うんだけど、これによって出版社側は鬱陶しいアップルの審査を受けずに済む。つまり

メリット
●アップルに売上の3割を抜かれずに済む
●機能追加などに際し、アップルによる審査時間が不要
●読者情報をアップルに独占されずに済むので、読者サポートやその後の戦略展開が容易


デメリット
●読者課金・読者管理のシステム構築が必要

この突破口はでかい。

3割が適切かは別として、売ってもらうのだからアップルに対し販売マージンを払うのは当然だ。そんなことより利点は、なにより出版界が辟易していた「アップルから有形無形の干渉」を受けずに済むこと。

うれしい〜。

なんたって「読者情報独占」という強欲ぶりだけでなく、アップルの明文化されない干渉(審査の放置とか不明確な審査基準とか)は、どこまで有意かは別にして、「意地悪」「優越的地位の濫用」と感じていた出版社が多かった。実際公取が入ったわけだし。

いずれにしろ、アップルの姿勢に困惑した日本の電子書籍・電子雑誌界でもさりげにアンドロイド重視がじわりと進んでいたが、これを機にその傾向に変化が出る可能性がある。要はアップルさえ通さなきゃiPadに電子出版で本出しても問題ないわけで。読者に求められている場所には提供したいのが出版社の「本能」だ。

とかいうことになったら、急遽アップル殿様が「外部でもコンテンツを販売する場合はAppStoreより安くしてはならぬ」という、これまた公正取引法に照らして危うい「ゴーマン下達」を取り下げた。猫なで声で切り崩し。

今さら(怒)。 ←という声をよく聞く。まあ当然か。

数々のゴーマン条件を出して「(これから発売どころか販売済みのアプリまで)無条件にあと3か月(6月末)で従えや」とやったことを、全世界の出版社は忘れない。

ジョブスの流儀かは知らんけど。↓


アップル軟化で喜んで今従ったって、後になってどんな条件出されるか。怖くて「アップル丸」には乗れないっての。 ←という声をよく聞く。まあ当然かagain

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