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「地震後」の仕事を生きる。印刷インクが春にも逼迫?

地震で紙の供給に問題が生じて出版界が大騒ぎになっていることは、この間書いた。紙がすべての原因ではないだろうが、少年ジャンプとかも合併号発行に追い込まれている。

でまあどたばたしているのだが、紙問題も片付いてないのに、次はインクが問題になっている。インク製造は原料調達が多岐にわたるが、そこここの段階で工場が被災した。そのためインク製造は危機的状況で、需給が逼迫しつつある。

今確保されている在庫は春までとかインクメーカーが海外から緊急輸入して「インク屋の意地に掛けても調達する」と心意気を示してたりとか、噂もいろいろ。「ご協力のお願い」が広く出版業界に撒かれているようだ。

頑張ってほしい。


紙もインクも逼迫している状況では、いずれ「刊行間隔変更」や厳しい減ページに追い込まれる媒体も出てくることだろう。その影響を考えるだに恐ろしい。ライターやカメラマンの方の生活からなにから、すべて巻き込まれるからだ。

いずれにしろ、なるだけ「特色は使わないで下さい」という話がある。特色インクの調達までは保証しきれないというわけだ。


「特色」と言っても普通の人はわからないだろうから、解説しておこう。

雑誌や通常の書籍レベルの印刷では、普通4色印刷が行われる。つまりまず、色の三原色であるCMY(シアン:青+マゼンタ:赤+イエロー:黄)。原則的にはこの3色で黒も表現できるのだが、黒をしっかり出すため黒。これで印刷するのが4色印刷。

「それ以外」の色を使って印刷することもある。このとき使う色が「特色」。わかりやすいところで言えば、たとえば金色・銀色。あと表紙の誌名ロゴでよく使われる蛍光色(桃色や緑、橙色など)とか。当たり前だが、これらは4色印刷では出せない。


つまり4色で表現できない色で、おおむねデザイン上で強いアクセントを付けるときに使われる場合が多い。

稀にはこうした強い色でなく、発色を良くするために特色が使われる場合もある。たとえば写真集の印刷で、4色+灰色で5色印刷にしたりとか。

また、コストダウンが重要な商品パッケージなどだと、わざと特色3色印刷にしたりもする。別段蛍光色とかでなく普通の緑色とか。パッケージ全体で3つの色を使うなら、それぞれ4色分解して4色印刷するより、そのものずばりカラーの特色インクを使って3色印刷にしたほうが安いからだ。


春には、特色のない女性誌表紙なんかもけっこう見られるようになるかもね。まあ被災地の苦労を思えば、特色ぐらいどうでもいい話なんだけど。

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