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遺族の悲しみという報道さえ制限する中国

 如何にも中国という記事(「过分!外媒果然这么干了…」)が『環球網』に掲載されていたので、これについて少し。

1 記事の紹介

 これは、長江で客船がひっくり返り、400名もの死者をだしたことを受けて報道されてものです。

 最初にCNNのサイトが紹介されており、そこには「だれも助けてくれない。船はひっくり返ったままだ」と述べている遺族の様子が紹介されております。

 それに対して記事では、乗客の家族が悲しむのはわかるとしたうえで、しかし、外国のメディアは救援活動に対する失望などを用いて、事件の対立をあおっているとしています。

 遺族は敬われなければならない、必要なのは慰めだとしたうえで、以前国内のメディアも遺族の悲しみを使って世論の批判を受けたことがあったともしております。

 何でも外国メディアは中国社会と運命を共通して必要がないので、問題を解決することを助ける必要がなく、中国社会の衝突を開示するのに熱心だそうです。

2 クルーズ

 長江の川下りは本当に有名で、私も以前経験したことがあるだけに何とも言えない思いです。正直中国での旅行というといろいろあるわけですが、船旅だと全てがパッケージされているので、かなり快適でした。

 それに外国のクルーズ旅行をそのまま持ち込んできているので、サービスも行き届いていましたし、出される料理や提供されるショーもかなり西洋化されていました。

 そのため、そうした外国料理に慣れていない中国人が戸惑っている(あまり料理が食べられない)様子さえ見受けられた位です。

3 政府の責任

 確かに今回の事故について中国政府にどれだけの責任があるかというと疑問で、確かにすぐに救助活動に入ったとしてもあれだけ巨大な船を直ぐにどうこうできるとは思えません。

 また、私自身、マスコミの取材にはいろいろ思うことが多く(『朝日新聞』の「特集」が如何にも朝日新聞的だった事)、この記事にあるように悲しみにくれる遺族に付きまとって、取材・報道し、結果注目を集め、金を稼ぐということに対してどうかという思いもないわけでありません。

 ただ、それでもこうした方がいることは事実で、それを報道することをどうこう言う中国のやり方にはそれ以上の反感を覚えるという話です。

4 マスコミ

 今回の記事で以前中国国内のマスコミも遺族の悲しみを報道して云々という部分がありましたが、おそらくこれは、2008年の四川大地震の際のことなどを念頭に書いているのではないかと思います。

 あの自身では、周りの建物が無事なのに一番安全なはずの中学校が倒壊した結果、中学生が生き埋めとなり、多数の死傷者を出したことで「おから建築」が話題となりました(開通前に橋が崩れて良かった?(中国紙の言い分))。

 中国メディアも当初建物の安全基準や遺族の声などを報道しておりましたが、下手をすると(地方)政府の責任になりかねないということになったのか、原因追及は結局のところ、うやむやとなってしまいました。

5 最後に

 何が言いたいかというと、中国政府はあまりに批判にさらされることを恐れるあまり、変なことをしているという話です。

 人である以上、間違いもあれば、失敗もあります。しかし、どうも誤謬があってはならないとでも思っているかのようで、結果「遺族の悲しみ」という報道まで制限するのかという話です。

 ま、かつて日本も同じようなことをしていたといえばそれまでですが、是非中国にはこうした「歴史」からどうあるべきか学んでいただければと思います。

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