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ラガルドIMF専務理事は、何故利上げの延期をFRBに迫るのか?

IMFのラガルド専務理事が、利上げは2016年の上半期まで延期しろとFRBに注文を付けています。

 The economy would be better off with a rate hike in early 2016

 「2016年上半期まで利上げを延期した方が経済は良くなる」

 more tangible signs of wage or price inflation、つまり、賃金や物価が上がるもっと明らかな兆候が現れるまで待つべきだ、と。

 でも、どうして今そんなことをIMFが言うのかと言えば…米国の今年の経済成長率の見通しが、3.1%から2.5%へと引き下げになったからなのだ、と。

 他にも、こんなことも言っています。

 IMF believes it is moderately overvalued.

 it は、米ドルを指します。つまり、IMFは、米ドルがやや過大評価されていると信じる、と。

 そこまで言うか、という感じがします。というのも、通常、通貨マフィアたちは、為替の具体的水準の良し悪しには言及しないものだからです。言うとしても、過度な変動は避けるべきだと言う程度です。

 やはり、ラガルド氏は、根っからの政治家なのでしょう。

 但し、ドルが過大評価されていると敢えて言った理由の一つには、そのドル高が米国経済にマイナスに作用しているという事情があるからかもしれません。ただ、それがそうだとしても…ドル高によって逆に利益を得る国もある訳ですから…ドルが過大評価されているという発言は、IMFのトップとしては相応しくないとしか思えません。

 さらに、こんなことも言っているのです。

 FRB議長の記者会見を、現在の年6回から毎月行うようにしたらどうか、だなんて。

 一体、IMFって、何様のつもりなのでしょうね。

 百歩譲って、IMFが世界経済のためにと思って言っているとしても…FRB自体、何が何でも今年中に利上げを行うなんて一度も言っていないのです。それどころか、今後明らかになる経済指標の内容に応じて利上げの時期が遅くなることもあるとはっきり言っているのですから、やはり大きなお世話だと思ってしまいます。

 私思うのですが、そういう状況のなかでIMFは利上げを遅らせろとFRBに迫る訳ですから、何か思うところがあるのではないか、と。例えば、ラガルド氏は、世界経済のかじ取りをしているのは自分であることをもっと世の中に訴えたいのではないでしょうか。

 しかし、もし彼女がそのようなことを少しでも考えているのであれば、例えばギリシャの問題を速やかに解決に導くようなことにこそ努力すべきと考えます。

 或いは、ひょっとして、ギリシャの問題はなかなか解決策が見いだせないので、違う面で頑張っているところを見せたいと思い、こうやってFRBに注文を付けているのでしょうか?

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