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政権退陣の区切りにあたって

70日もの長期間に渡って会期が延長された今次通常国会でしたが、最後まで所謂「退陣三法案」をめぐる国会運営にあけくれ会期延長の果実がないままに会期末となり、そして今、与党第一党内の勢力争いが始まってしまいました。次週週始めには次の総理が決まる予定との事です。

しかし一方で、本格的な復興計画や予算も、政府の例年のルーチンでもある次年度予算に関わる概算要求も大幅に遅れ、実質的には10月以降でなければ進捗は期待出来ないという異例の状況となった事は否めません。そして政権交代後の一貫した重要課題であったはずの郵政改革法案、労働者派遣法などの法案群も一日の審議もないままに会期が終わろうとしている事は、担当政務官として連日法案審議促進に向け関わってきた事を思えば本当に残念としか言いようがありません。

あまりの無念さからか、この10日間程は自分も体調を崩して、普通に歩く事もままならなかった次第ですが、今の政権が予算だの関連法案だの、ねじれ国会対策だの目先の職務執行に終始するだけの政権となり下がってしまった事、かつて国民に訴えたはずの政策の実現という所から、日々後ろ向きに動いている現状など全て情けない限りです。

郵政改革法案については会期延長の際に「ラストチャンス」と捉えて改めて国会に臨んだ訳ですが、確かに連日、特別委員会の理事懇談会が開かれるようになり、野党の先生方との風通しも良化しつつあるとは思います。また、単純に理事懇談会が開かれるだけでなく悪化一途の郵政グループの経営状況、凍結している郵政グループ株式の「復興財源」としての価値(数十兆円!)、世界経済の著しい悪化の中で我が国の財政運営そして地域経済を支える郵便貯金・簡易保険の存在の大きさ・・など、現状認識の共有も図られつつあります。それだけに最後の所で、審議に踏み切れぬ何かしらの目に見えぬ障害の存在が、かえすがえすも残念です。

期間の限られた次期臨時国会でもう一回特別委員会を立ち上げて、三次補正や関連法案と並行して郵政法案の審議をする事は不可能ではありませんが、時間的には通常国会以上のハードルの高さが予想され、結果として来年の通常国会・本予算以後に先送りされてしまう可能性も否定出来ません。当然、来年の本予算が通るくらいの時期にはいよいよ『解散総選挙』の機運も高まるでしょうから、この法案、常に政局に翻弄されて参りましたが、どこまでいっても振り回されるという状況が続くのかも・・・と弱気になってしまいます。

この一年間は自分は総務省の政務官でしたから上述の郵政関連のみならず、情報通信、放送政策にも関わって、むしろ日常の中では郵政以外の仕事の方が実務的には多いという中で走って参りました。情報通信は経済産業・行政・医療・安全保障全てに通ずる大きな政策分野であり、昨今では震災復興の一環として医療クラウド構想がいよいよ具体化しようという局面にまできている所ですので、ここでは医療人としても力を入れてきた所です。また放送政策についても地デジ完全移行、ホワイトスペース活用、地デジ日本方式の海外輸出などやり甲斐のある仕事を担う事が出来た事は実に幸せだったと思いますし、郵政法案を除けば、総務省職員はもとより関係各位の御尽力のお陰で一つ一つの政策課題を乗り越えてきてこられたと思います。

ただ国民新党の議員として政務官に入ったという経過を考えれば、政務官任期中に郵政法案審議が一日も無かったという現実の中で、これで悔いが無いなどとは到底考えられず、ただただ無念、残念と思います、誠に悔しいです。

次の民主党代表に誰がなられて、次の連立政権の枠組みがどうなって、その中で自分達が取り組んできた政策がどのように取り扱われてゆくのか、現在時点で読めるものは僅かであり、結局は流れの中で最善を尽くす事しかないと思う訳です。しかし、ただ願わくば、自分にも任期があと二年間残っています。無尽蔵といえる時間ではありませんし、自分は体も強くありませんので、政調会長を務め、政務官を務めた政権交代後の濃厚な二年間だけでも体はボロボロですが、何としても与えられた任務を達成して完全燃焼する!。国家も経済も個々の企業も誠に厳しい時期だからこそ、とにかく結果にこだわって、もう少しだけ踏ん張ってゆきたいと思います。

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