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東消ハイパーレスキュー隊に敬意

一昨日から福島原発に東京消防庁ハイパーレスキュー隊が入り本格的な作業が始まりました。自分も憚りながら本当に案じた者の一人ですが、情報不足、瓦礫だらけの足場の悪い悪条件に加え、何より放射能という目に見えない敵を相手にしながら、しかし先程の記者会見における総隊長の「ミッション達成できた」という言葉に代表される緒戦の戦果に深く敬意を表したいと思います

日頃の訓練で練られた技術力、今回のオペレーションに向けた入念な準備、そして困難な状況下でも整然と結果を出せる強い精神力・・・、全てにおいて超一流でなければ達成し得ない今回のミッションを、部隊の安全を確保しながら整然と越えていかれた事は正にプロフェッショナル!、言葉では言い表せない感銘を受けた次第です。

さて、上述の東消ハイパーレスキュー隊を始めとした消防隊は、今回の大震災に際して北は北海道から南は鹿児島まで計1500隊以上の部隊が被災地域に入り、救助活動・被災者支援など昼夜を問わず動き、そして大活躍をしています。災害に際しては自衛隊と比較される事が多い消防隊ですが、組織としての成り立ちは全く違った組織と言っても過言ではありません。

それは何故かといえば、自衛隊が国家公務員であり最高指揮官が内閣総理大臣であるのに対し、消防隊は地方公務員であり、各々が属する知事が命令権を持つという事が挙げられます。我が国の法治体系の中では消防を所管する総務省を含めた政府はもちろん菅総理ご本人にも直接、消防隊に命令出来る権能は全く無いという事です。東消レスキューを動かせるのは石原知事だけです。

だからこそ全国1500を超える消防隊が被災地に集まり、その中で東消レスキュー隊が危険を顧みず事に当たっている事が如何に尊い事であるかと申し上げたいと思います。それは「タテ」の流れの命令系統のなせる業ではなく、自治体つまり国民全体の深い連帯の中でしか実現されない「ヨコ」のつながりの象徴である訳です。

今回の震災では「タテ」の指揮系統の象徴である自衛隊も過去最大の規模で献身的な動きをしてくれており、そして「ヨコ」の代表である消防も御覧の通りの大活躍です。この戦いは精神論だけで克服出来る戦いではありませんが、技術力と精神面が伴った両組織が機能している限り我が国はまだまだ頑張れると自分は信じている所です。

勿論、放射能相手の戦いは甘いものではありません。医療人の端くれとして放射線の怖さを十分に知る自分も可能な限り現場をサポート出来る様、努力を続けてゆきたいと思います。

今次の災害は、既に国民の皆さんが理解されている様に、地震、津波、放射能事故という三つの大災害が複合した人類史上最悪の災害です。また大規模余震や放射線災害など更なる事態の拡大も否定出来ません。額面通り文字通りの非常事態であると考えられます。その中で平時の社会政策や経済政策を漫然と継続する事で本当に良いのだろうか?、という事をそろそろ本格的に考えねばならないと思います。ガソリン、食料、建築機材、医療品・・・様々な物資の買占めが横行するような状況は放置出来ず、年度末、つまり決算期に向けた株式・為替市場の対策を本格的に打ってゆくためにも、政治的にも迅速に決断を求められている事が多いと思います。

そもそも全国1500隊超の消防隊が本来の持ち場を離れて東北に集結せざるを得ない事が、また自衛隊が一般的戦術論を放棄して全体規模の50%を被災地域に投入せざるを得ない事が既に平時を超越した「非常事態」なのです。政治的にも名実共に実情に見合った対応、つまり「非常事態宣言」が求められていると思う次第です。

追伸:今日の早朝は満月(大潮)、そして満潮です。相当の注意を要します。

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