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精神論の連続は国民の悲劇

地震発生から1週間が経過しました。時が経つにつれ被害の拡大が明らかとなってきており、誠に心が痛みます。政務官として自身の守備範囲をガッチリと固めながら、それに加えてあらゆる分野において被災地の方々のお役に少しでもたてるようにと思っている所です。

一方で福島原発に対する対策について関係各所の方々が昼夜問わず、また危険を顧みず努力されている事には心から敬意を表したいと思います。しかし相手は原発です。科学的エビデンスやこちら側の物理的戦力の質・量の的確な把握に基づかない努力であるならば、いかなる努力も残念ながら報われる事が無い事も冷徹なる事実です。昨日の自衛隊、警視庁機動隊に続き、本日は東京消防庁も部隊を展開している所ですが、最終的には精神論ではなく努力に見合った効果が期待出来るかどうか?、この場合の努力とは「被爆」という事ですから、我が国で最もレベルの高いとされる超精鋭部隊を被爆させる価値がミッションに存在するのか?、是非慎重に検討されねばならないと思います。

新聞やテレビの報道をみていても、「国家の為に危険を顧みず」という精神論ばかりが際立って参りました。現場は命を賭ける事が時には必要だと思いますが、それだけに命令する側が慎重に判断しなければなりません。様々な識者とされる人達の論調でも、美談として取り上げる事はあっても、これが本当に命を賭けるに値するミッションかどうかの冷静な検証は殆ど見られません。自分は現場を預かる側だけに、このマスコミの風潮は政治家の判断を狂わせる可能性のある大変危険な風潮であるように思います。またキツイ言い方になりますが、精神論の連続は一見美しいようにも思えますが、大東亜戦争の事例をみても努力対効果の無い犠牲は結果として国民を守れないという事にもなり得ます。結果として国民全体の悲劇という事になります。

これ以上、人命が失われる事があってはならないのです。人間の判断で人命はいかようにも守れます。これから現地に入る事になる東京消防庁最精鋭部隊139名の無事を切に祈りながら、本日の近況報告を終わります。

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