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教員数の削減は、逆行している

財務省は、今月、教育や科学技術、地方財政、公共分野の財政再建案を 公表しました。すでに発表している社会保障分野を含めて、夏までにまとめる 政府の財政健全化計画に向けた提案が、ほぼ出そろった、と報じられています。

歳出抑制案が示されたのは、財政制度等審議会です。軽症患者が救急車を 呼んだ場合の有料化などとともに、教員の人件費削減は、多くの反発が予想され、 議論は難航しそう、とのこと。その通りだと思います。

教育分野の財務省の削減案では、2015年度に約69万3500人いる公立小中学校などの教職員数は、 24年度までに約4万2000人削減できると試算しています。これによって国の財政負担は、年間780億円減らせる、としています。少子化で学級数が減り、外部人材を活用すれば教育水準は維持できると判断したそうです。

しかし、 財務省が、昨年10月に公立小学校の1年生で導入されている「35人学級」の 見直しを求めた際には、教員や保護者から批判が相次ぎ、2015年度予算編成 での見直しを断念したばかりです。学校現場では、増員を要求しています。

これまで、日本では、教育のための予算が、OECD加盟国の中で最低レベルです。 そうした中で、子どもの数が減っていくからこそ、1人の教員が向き合う生徒の数を 少なくして、ゆとりのある教育をすべきだと考えます。

日本では、小中学校の標準の 学級定数を、4年前に、ようやく小学1年で35人にしました。少人数学級を増やすこと を求める声が強いのに、小学1年以外は40人のままです。国が、なかなか進めない ので、多くの都道府県が自主財源で、35人学級を拡大してきています。
長野県では、 段階的に学年を上げて、2年前に中学3年まで広げています。子どもの数が減る中で、 教員の数を維持すれば、中学3年まで、国の施策として35人学級を広げることが できるはずです。

最近は、家庭環境も様々で、子どもの貧困率は16.3%に上り、 支援が必要な子どもは増えています。OECD諸国の中で、教員の勤務環境も、 日本は長時間労働で、34ヶ国・地域で最も長い、という結果が出ています。

子ども たちへの教育は、未来への投資です。日本の教育環境を改善していく必要が、ます ます高まっているので、教員数削減は、時代に逆行しています。

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