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「9・11」と「3・11」をふりかえり希望を考える 

 今日は10年前の「9月11日」の10年目にあたる。また、この春の3月11日に起きた東日本大震災と原発事故からは6カ月が経過した。この10年、アフガニスタン戦争、イラク戦争と「報復と憎悪の連鎖」が繰り返される惨劇を私たちは見続けてきた。いや、当時の小泉元首相はふたつの戦争とも間髪を置かず「断固支持」してきたのだから、第三者ではないだろう。いまだにふたつの戦争の結果もたらされたのは、「平和」でも「安定」でもない。武力によって維持され、武力に脅かされる日常からの「出口」を探すことが出来ないでいる。

 3月11日から半年。この大災害から被災地が再興していく道のりはまだまだ遠い。あの日から時計が止まったかのように仕事も家も奪われた人々は多くが「仮設住宅」で過ごしている。未曾有の被害を「増税の好機」ととらえる人々の介入もあって「無条件で超特急の復興投資」は進んでいない。7月にお会いした佐藤仁南三陸町長が「今、地元の銀行には、各種保険で払いだされたお金が次々と振り込まれています。でも、誰も降ろして使おうとはしていない。先が見えないからです」。

 5年単位の復興ビジョンを示して、生活再建へのレールを敷いていき、復興投資から新たな産業と雇用を創出していくダイナミックな政策展開が必要だ。先の見通しを実感出来るようになれば、市場に資金もまわりだす。さる9月6日、成城ホールで開催した『再生可能エネルギーシンポジウム』で桜井勝延南相馬市長が津波と原発事故に襲われた被災地の困難な現状を語り、また人々の「心の再興」を語った。

「心の再興」とは、希望をつくることでもある。道路や建物をつくることは予算と時間があれば可能だが、人々の希望の灯をともすことは簡単ではない。けれども、土俵際で踏みとどまって、どんなに小さな可能性でも拓いていくのが政治の仕事だ。そして、「永田町批判」をしている暇があれば、自治体間で連携を強めて、民意を動かしていくという方法もある。

 9月6日、再生可能エネルギーシンポジウム(成城ホール)の動画がアップされた。是非多くの人に見ていただけたら幸いだ。

『9月6日 再生可能エネルギーシンポジウム』(成城ホール)その1

『9月6日 再生可能エネルギーシンポジウム』(成城ホール)その2

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