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これはおもしろい小説!「一千兆円の身代金」

これはおもしろい小説!「一千兆円の身代金」八木圭一著。!第12回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作ともうなづける。移動時間の暇つぶしにはちょうどよい、あっという間に先を読みたくなり、あっという間に読み終えられるおすすめ小説です。

下記よりネタバレ注意

何がおもしろかって、この小説に出てくる犯罪者に共感しまくりだから。題名の通り、一千兆円の身代金要求するって何?って話だけど、日本の財政赤字と同額の金額を要求するという話。

何がおもしろいかって身代金を支払うか、もしくは、未来世代に借金を背負わせないために、財政再建案を出せと政府を脅すこと。元副総理の孫を誘拐し、財政再建を迫るというテーマ設定を思いついただけ、この小説の勝利というかおもしろさは間違いなしといった感じ。

犯罪者の主張がいちいちまともすぎる。誘拐して財政再建案を出せと脅迫するんだけど、ようはちゃんと財政再建案を出さずに、未来の子どもたちに借金のツケを負わせている政治家、官僚こそ、犯罪者であり詐欺師であると糾弾していることだ。

まさにその通り。小説でも犯罪者に国民の多くが共感していく様子が描かれているが、こんな犯罪リアルで起きたら、ほんと多くの国民が共感するだろう。

ミステリーとしてはそれほどおもしろいかは微妙だし、終わり方があっけないといえばあっけないものの、財政再建問題をこのようなおもしろい設定で、小説に描いただけでほんと素晴らしいと思う。いかに今までの政治家、官僚がやってきたことのバカさ加減がわかるだろう。

それにしても不思議。犯罪者は誰なのか?犯罪者より政府や官僚の方が大犯罪者であるということを見事に表した小説。おもしろいので読んでみることをおすすめします。

「一千兆円の身代金」八木圭一著

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