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アップル1−3月期は2桁の増収・増益、株主還元策を2000億ドルへ引き上げ

Apple Profit And Revenue Jump On iPhone Sales, Boosts Buybacks.

テクノロジー業界の巨人、アップルが27日引け後に決算発表を行いました。市場予想を軽く超え2桁の増収・増益を達成しただけでなく、株主還元策の規模は市場予想のレンジ上限に並ぶ高水準。時間外取引で、株価は一時1.5%上昇しました。詳細は、以下の通りです。

1−3月(第2四半期)決算では、純利益が前年同期比32.7%増の135億6900万ドルだった。希薄後の1株当たり利益は2.33ドルで、市場予想の2.16ドルより強い。売上高は27.1%増の580億1000 万ドルとなり、市場予想の560.8億ドルをゆうに上回った。 iPhoneの販売台数が売上に寄与しただけでなく粗利益率も40.8%へ押し上げ、前年同期の39.3%はもちろん同社事前予想の38.5〜39.5%も超えた。

製品別の販売台数および売上()内は、以下の通りで%は前年比。

・iPhone  40%増の6117万台(55%増の402億8200万ドル)>市場予想 572.6万台
・iPad  23%減の1262万台(29%減の54億2800万ドル)<市場予想 1394万台
・Mac 10%増の456万台(2%増の56億1500万ドル)<市場予想 464万台
・サービス(iTuneストア、アプストア、アップルケア、その他サービス) 9%増の49億9600万ドル、アプストアが寄与し過去最高
・その他製品(ソフトウェア、iPod、アップルTV、ビーツなど) 10%減の16億8900万ドル

国・地域別動向、海外に占める売上の割合は69%

・米国大陸→前年同期比19%増、前期比の30%減の213億1600万ドル
・欧州→前年同期比 12%増、前期比29%減の122億 400万ドル
・中華圏→前年同期比 71%増、前期比4%増の168億2300万ドル
・日本→前年同期比15%減、前期比37%減の34億 5700万ドル
・その他アジア→前年同期比48%増、前期比19%減の42億1000万ドル

2014年10−12月に続き、中華圏が他を凌駕しており前期比ベースでも唯一増加を記録。売上ベースでは過去最高を遂げるなか欧州を抜き去り、アップルにとって米国に次ぐ2番目に大きな市場へ浮上した。大型スクリーンでシャンパン・ゴールドカラーを揃えた”iPhone 6”および”iPhone 6 Plus”が引き続き中国人に訴求したせいか、2014年10−12月期にスマートフォン販売台数1位に返り咲きを果たしており、トレンドが継続したとみられる。

以下は、1−3月期の見通し。

・売上高 →460億〜480億ドル=市場予想は471億ドル、レンジ中央値とほぼ一致
・粗利益率 →38.5〜39.5%<1−3月期は40.8%
・営業費用 →56億5000万〜57億5000万ドル>53億7800万ドル

株主還元策の規模を引き上げた。2015年末までに1300億ドルとしていたが、今回2017年3月まで2000億ドルに設定。注目のウェルズ・ファーゴの予想1400億ドル、パイパー・ジャフレイの1700億ドルを超え、RBCの予想に並ぶ。合わせて、自社株買いを従来の900億ドルから1400億ドルへ引き上げ、配当を11%引き上げ0.52ドルとした。同社の現金保有高は1940億ドルを記録し、2014年10−12月期の1780億ドルを超え過去最高を更新している。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は、カンファレンス・コールにて「1−3月期としては創業以来で最高を達成しており、iPhoneへの乗り換え率も記録を塗り替えた」と説明した。ドル高をめぐっては「iPhoheへの買い替えを支えにエマージング国の売上高は58%に及んだものの、為替の逆風さえなければ一段の増収を示していた」と振り返る。株主還元策引き上げには、「業績への強い自信の表れ」と回答。同氏は以前、CNBCに対し「アップルの株価は割安」との判断を下していた。一方、注目の”アップル・ウォッチ”をめぐりアナリストが向こう数四半期にわたってiPadの販売台数を超える可能性について質問したものの、クックCEOは言及を避け「6月後半に販売地域を拡大する」、「すでに約3500件ものアプリを揃えている」とコメントするにとどめた。

クックCEO自ら装着し、”アップル・ウォッチ”の魅力をアピール。
[画像をブログで見る]
(出所:Stephen Lam/AP)

ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、ドル高局面に見舞われながらiPhone平均販売価格が「前年比で62ドル上昇した」と明かした。1−3月期の為替差損は、「ヘッジを含め1%ポイント」で予想通りに収まったという。4−6月期もドル高の逆風は続くと見込んでおり「追加で0.4%ポイント押し下げられる」と予想。その上で、売上を確保するため「一部地域での値上げ」の可能性について言及した。ただし、グーグルをはじめとした他テクノロジー企業と比較すると非常に限定的となる。

——アップルの株価は決算後に急伸しなかったとはいえ、これまでの上値133.60ドルだけでなく134ドル台に到達し新高値をつけました。アナリストはiPadの販売減少には目もくれず、”アップル・ウォッチ”に期待を寄せ多くが好評価を下しています。ベンドゲート同様、充電直後の熱問題もどこ吹く風。バロンズ誌でのビッグ・マネー調査でもアップルは引き続き人気銘柄でしたが、アナリストの寵愛は決算後ますます強まったようです。

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