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東電株主総会 「また原発事故を起こす」と決めた日

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リスク考えない経営責任を問う



 これほどまでにいい加減な企業なのか。株主総会は東電本店で行われる記者会見を見ているようだった。フリー記者に相当するのが原発に反対する提案株主だ。株主からの質問に答える勝俣恒久会長はじめとする役員たちはノラリクラリとかわし、真っ向から答えようとしない。

 一例を挙げると次のような具合だ。
株主「データ隠しが幾度も明らかになった。小児ガン、甲状腺ガンが確実に出てくると思うがどうするのか?」

小森常務「事故当初、電源がなくデータが取りにくかった。膨大な情報でまとめられなかった。健康被害防止に努めてまいる所存です」。

 こんな子ども騙しの答えで株主が納得すると思っているのだろうか。納得しなくても数の力で乗り切れるとタカをくくっているのだろう。外形上、法律の手続きを踏んでいるに過ぎない。

 上記のようなやりとりが6時間も続いたのである。たまりかねたのが紀藤正樹弁護士だ。紀藤氏は東電の原発事業に危ういものを感じ20年間、東電の株を所持してきた。紀藤弁護士は次のように力を込めた。

 「たった一回の事故で東電という会社は破綻した。あなた方はリスクを考えない経営形態を取ってきた。私は将来の経営責任、そして過去の経営責任も問おうと思っている」。

 東電経営陣は口先では「皆様には大変なご迷惑をおかけしまして…」と言う。だが事故原因をひたすら津波のせいにする。今回の大事故の予兆となるトラブルや事故を隠し続けてきたことへの反省は微塵もない。会社を支えている株主にさえ情報開示をする姿勢がないことも今日の総会で明らかになった。

 一縷の望みも空しく402人の株主が提案した「原子力発電事業からの撤退」は反対多数で否決された。

 東電の体質は旧態依然のままである。住民や作業員への対応を見る限り安全対策は相変わらずお粗末だ。「また事故が起きるね」。前出の株主の言葉が重くのしかかる。

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