記事

翁長・安倍会談を情報操作した安倍政権の卑劣さ

 安倍首相が突然翁長沖縄県知事と会談したのは4月17日だった。

 それを報じる18日の各紙の報道を見て私は腑に落ちない事があった。

 その一つが、翁長知事が安倍首相に、沖縄県民の辺野古移設反対の意思をオバマ大統領に伝えて欲しい、と頼んだという発言である。

 この部分が、各紙が報じる会談要旨のどこにも出てこない。

 翁長知事が会談後の記者会見で明らかにしてわかったのだ。

 さては官邸は会談内容のすべてをありのままに伝えていないのだな。

 そう私は確信した。

 しかし、それだけではなかった。

 官邸は、事前の約束まで違える形で、翁長知事に十分に話をさせなかったというのだ。

 安倍首相はまともに翁長知事の要請に答えよういとしなかったというのだ。

 まさしく「訪米前に翁長知事に会って、話を聞いた」というアリバイづくりのためだけの電撃会談であったのだ。

 その事を、きょう発売の週刊スパ(4月28日号)が見事に教えてくれている。

 「翁長VS安倍電撃会談の舞台裏」と題するその検証記事は、安倍政権の沖縄に対する度し難い卑劣さを喝破している。

 当初、翁長知事は30分の会談のすべてを国民にオープンにすることを希望していたが、官邸の意向で冒頭の5分ずつお互いが話すところだけ公開とし、残り20分を非公開とするにしたという。

 これだけでも沖縄の意向を無視した会談であるというのに、当日になって官邸はその合意さえも違えて、一方的にシナリオを変更して来たという。

 つまり最初に翁長知事が話すという順序を逆転して安倍首相が話しだした上に、5分を3分に短縮したという。

 そのため翁長知事は用意していた原稿の半分ほどしか読み上げられなかったという。

 これですべてに合点が行く。

 官邸が垂れ流す会談要旨をそのまま記事にする新聞報道を読んだところで、肝心な事は何もわからないはずだ。

 会談後の翁長知事の記者会見の発言の中にこそ、翁長知事が安倍首相に伝えたかった事が語られているのだ。

 この調子では、4月28日のオバマ大統領との首脳会談で、安倍首相が辺野古移転問題で何を語り、それに対してオバマ大統領がどう返答するか、官邸は情報操作して都合のいい事しかメディアに流さないだろう。

 それをそのまま垂れ流すメディアの報道を見る限り、国民は何もわからないということだ。

 関係者から内部情報を危機だし、本当の事を書くメディアが出て来ないものか。

 本当の事が明るみになるようになれば、安倍政権などひとたまりもないだろう(了)

あわせて読みたい

「普天間基地移設問題」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。