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日本版CCRCの諸論点①:地方にCCRCをつくる人口動態的必要性

今朝のウェークアップぷらすで日本版CCRCの特集が組まれていたらしく、先日書いたCCRCの記事にかなりアクセスがあった。

今、政府で盛り上がっているのは、地方創生と絡め、地方にCCRCを建設して都市部の高齢者を地方に送り込もう、というもの。

これを"現代の姥捨て山"と揶揄する向きもあるが、一つの考え方としてありうると私は思う。一方で、CCRCを日本に導入する上ではしっかりと考えないといけない課題もある。

せっかくなので、何回かに分けて日本版CCRCの諸論点を整理したい。

論点①:地方にCCRCをつくる人口動態的必要性

首都圏はこれからの10年間で後期高齢者が倍増するという試算もあり、激増する高齢者のケアをどうするか、一つの課題になるのは間違いない。

医療需要はこれから爆発的に増加するため、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の合計で約8万床の病床不足が発生するとの推計もある(株式会社ケアレビューの推計)。

当然、一定程度までは増床が認められるだろうが、厳しい保険財政をかんがみれば不足分を全部認めるとは思えないし、むしろ「入院から在宅へ」の掛け声のもとで病床を減らそうという流れすらある。

特に首都圏では「必要な時に入院できない」「要介護度が高くても施設に入所できない」といった事例が急増するだろう。今後の人口動態を考えると、高齢者が住まう環境としては医療も介護も相対的にプアな場所と言わざるを得ない。

一方で、2010年の国勢調査を見ると、2005年からの5年間で地方から首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)に75歳以上の後期高齢者が2万人も流入している。

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就職の際に首都圏に出ていった息子などに「お父さんも亡くなったし、一人で田舎に住むくらいなら、母さん、俺と一緒に住もうよ」とかなんとか言われて、上京して子供と一緒に住むようになったんだろうと思う。

前述のとおり、高齢者にとって環境が整っているとはいえない首都圏に、地方から高齢者が押し寄せているというのはあまり健全な姿とは言えない。

こういう流れを押しとどめるダムとして、地方でも安心して生活を継続できる場所としてCCRCを整備する、というのは1つの高齢者偏在是正政策としてはありうるのではないだろうか。

(つづく)

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