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統一地方選前半戦考察ー自民党は大勝したのか?

 統一地方選挙の前半戦となる道県知事選挙と政令市の首長選挙、道府県及び政令市議会選挙が行われた。多くの道県議会で自民党が第一党か過半数を維持することとなるようである。

 そう聞くと、なんとなくまた自民党がと思ってしまうが、元々自民党が第一党であったり過半数を占めていたりしていた議会でそれを維持しただけであり、「大勝」という言葉がふさわしいのかといえば、そうではなく単なる現状維持である。しかも現職の自民党議員の落選の報も聞かれているようである。そうなればなおのこと「大勝」などとは言えまい。(この辺り、自民党の執行部は重々ご承知のこととは思うが。)

 そもそも論として、国政での政党政治の在り方が地方政治にそのまま当てはまるわけではない。それぞれの地域で事情は異なるので、全国的に俯瞰してみた総議席数で選挙の「勝ち負け」を論じるのはあまり意味がないだろう。

 自民党の現状維持の一方で、共産党が改選議席を上回る議席を各地で積み上げており、共産党の支持の継続的な伸びが見て取れるが、この前半戦で着目すべきは、共産党の議席の拡大よりも、各地での無所属候補の議席数の拡大であろう。

 無論、無所属とは言っても、公認は受けていないものの各党からの推薦をもらっている候補はいるので、完全に党派性から切離して考えることは妥当ではない。また、無所属が一緒の議会内会派を組むわけではない。しかし、あえて「無所属」という立場を選択したのには、党派性を敬遠する有権者の意識を敏感に感じ取ったからということと、候補者自身が党派性を嫌うとは言わないまでも、党という存在と距離を置きたいと考えているからなのではないか。

 無所属についても地域性との関係で考える必要があるが、既存の政党政治という見方から有権者の意識が着実に離れていっていることの表れではないのかと思われてならない。

 無党派層が選挙の結果を左右すると言われて久しいが、彼らが与野党どちらに入れるかではなく、第三の道を選び始めている、そうした変化が見て取れるのではないか。

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