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子供の「賠償責任」についての最高裁・逆転判決から改めて考えて見るマクドナルド・コーヒー事件

小学生が蹴ったボールで転倒し死亡した親の「賠償責任」認めないと最高裁が逆転判決を下したことが報じられていました。

<最高裁・逆転判決>小学生が蹴ったボールで転倒し死亡――親の「賠償責任」認めず

これまでは未成年の行為について、親が監督責任を免れるのはほぼ困難とされてきたという話しを聞いて今回の判決は画期的な話しなのだろうと素人ながらに感じるところです。

どのような条件が監督責任を問われない条件になるのかわかりませんが、この判決が出たことで今後親以外が告訴されるリスクが高まるのか?という疑問が沸いてきます。

禁止事項が多すぎる公園が話題になったことがありましたが、校庭や公園を管理する学校、自治体が事故や訴訟リスクを恐れ禁止事項だらけにする懸念が高まります。

思い起こせば、米国のマクドナルドでコーヒーをこぼして裁判を起して数億円の賠償金の話しになったという事件が訴訟社会のイメージとして伝えられた事がありました。(事件の顛末については最後に改めて触れます)

トラブルが起きて欲しいと思う人は居ない訳ですが、事なかれ主義の傾向が強い日本においては、これがどんどん非効率とコスト増加に繋がっていく気がします。

先日五反田駅のホームにホームドアが設置されたのですが、注意喚起のアナウンスが構内に流れ、ご丁寧に数メートルおきに配置された警備員が、黄色い線の枠内に居ようが、居まいが機械のように喋り続けており、通勤時間で毎日利用するの多くの人にとっては有用とは言いがたく、少なくとも自分は分かったので耳元で大声を出し続けることを辞めて欲しかったです。

ちなみに銀座線の渋谷駅では、終点として駅に到着すると、車掌がアナウンスしているところに、渋谷駅の構内から録音したアナウンスが流れ、かならず途中から駅員もマイクでしゃべり、さらには車内に残っている人を探す駅員が肉声で声を張り上げ、いまは構内工事をしているので警備員までもが「終点です」「ご注意下さい」「電車から離れてください」を連呼している状態で、実際に黄色い線からはみ出している人がいるかどうかが適切に判断されているかというと多いに疑問。

同じく渋谷駅のモアイ像の近くにあるデパートの搬入口でトラックが出入りする際には5~6人の警備員がそのトラックの周りについて安全確保をするのですが、この割り当て人数はどういう根拠で割り当てられているのか、素人目にはトラックについているカメラと車体の近接した位置に物体を感知したら警告または停止するような仕組みを利用しているのであれば、ここまで人間を貼付ける必要無いだろうと思ったりする訳です。

最近年に1回ほどサンフランシスコに仕事で出かけていて感じることがあります。

空港から市内に移動するBARTという交通機関があるのですが、空港という多くの人が出入りする駅でありながら日本のようなご丁寧なアナウンスは皆無でほんと静かなものです。

市内は静かとはいえないのですが、何か注意喚起するような場合、言葉ではなくブザーのような「音」と「光」が効果的に用いられている印象があります。これは他民族国家ならではの割り切り方だと自分はある意味感心しました。

子供を持つ親が学校の校庭で練習していた事が監督義務者としての責任を負うという事に自分は疑問を感じますので、冒頭紹介した件の判決は妥当なものだったと感じています。

今後似たような事故などが起きた場合にどういうところが争点になるのか、途中紹介したJRや地下鉄のような注意喚起が訴訟になった場合に危険回避を適切に行っていたと認められるのか素人の私には分かりません。

その辺を考えるにあたり、最後に途中で紹介したマクドナルドのコーヒー事件、実は日本で伝えられていた内容と実際には異なる側面があるようです。

「自己責任」という観点に立てば甥と原告の行動に問題があったと考える立場。

コーヒーを渡す際、マクドナルドはなんら注意をせず、またカップの注意書きも見難いという原告側の主張。

はたまたアメリカでは大手企業が様々な手を使い、自分に有利なように司法制度を変えようと活動を行っているとするドキュメンタリー番組などなど...様々な立場の意見、主張に目を通して考えてみたいと思います。

  • コーヒーをこぼして多額の賠償金を得た「マクドナルド・コーヒー事件」の真実 - GIGAZINE
  • マクドナルド・コーヒー事件 - Wikipedia
  • BS世界のドキュメンタリー|ホットコーヒー裁判の真相 ~アメリカの司法制度~ 前編
  • あわせて読みたい

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