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北朝鮮:KN-08は核弾頭を搭載し米本土攻撃が可能なレベル

数日前に、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)のビル・ゴートニー司令官が「北朝鮮のKN-08は核弾頭を搭載でき、米本土西海岸に到達する射程を持っている」という見解を示していました。
Department of Defense Press Briefing by Admiral Gortney in the Pentagon Briefing Room(2015/4/7 国防総省)
NORADは、北朝鮮が「KN-08(火星(ファソン)13)」に搭載可能な小型化された核弾頭を獲得している、と評価しているんですね。また、西海岸へ到達ということは、射程も8,000km級のものであると考えられます。当然、グアムやハワイも射程圏内です。もちろん、北朝鮮がその技術を実際に試したことがない、という点には留意するべきですが。
 
ゴートニー司令官も認めている通り、米国は北朝鮮を永続的にカバーするISR手段を持たないので、KN-08のTELを発射前に全滅させるのは難しいでしょう。湾岸戦争などの例を見ても明らかな通り、移動目標を攻撃することは難しいですから、北朝鮮の戦略核戦力はさらに生残性を増したことになりますね。

弾道ミサイルであれ巡航ミサイルであれ、射手を射落とすのが最善ではありますが、次善の手として発射されたミサイルを迎撃するミサイル防衛があります。北朝鮮のICBM脅威から米本土を守るのはGMD(Ground-based Missile Defense)です。GMDで使用される迎撃ミサイルは、GBI(Ground Based Interceptor)と言い、現在フォートグリーリー基地(アラスカ)に26基とバンデンバーグ空軍基地(カリフォルニア)へ4基配備されています。さらに、このGBIを14発増やして44発にするということも決定しています(過去記事)。ゴートニー司令官は、KN-08に対してGBIが機能するということも明言しています。また、ブースト段階での破壊についても言及しているのは興味深いです。

それにしても、先日「自由北朝鮮放送」が伝えた射程3,000km級の弾道ミサイルってなんなんでしょう?KN-08でもなさそうですし、情報が正確ならやはり新型なのかなあ…。

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