http://www.nicovideo.jp/watch/sm20497327
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20497816
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20498382
http://www.nicovideo.jp/watch/sm20498715
生活保護のところに関する本間氏の見解がすごいので要旨(趣旨)を紹介しておきます。
借金を返すために財政支出を抑えるようであれば財政は縮小するだけだ。生活保護は遺伝だし世襲制だそうです。それとの関連で不正受給について発言されているので、本間氏は、どうにも生活保護があたかも不正受給が少なくないというような発想のようです。
福祉に手厚い街を作ろうといっても財源はどこから持ってくるということになる。
公共事業によるバラマキは減ったといいながら生活保護がグングンと増えているのは非常に問題だ。増やし続ければ財政的にも問題だが、生保受給者が多い街は魅力が無い。札幌の生活保護は大阪についで多い。生活保護は遺伝する。世襲制とも言われている。生活保護の子の多くは生活保護をもらっている。ある意味、ノウハウを与えているのと同じだ。
大阪には特殊な地域があり、いいか悪いか別として、都市としての衰退感が橋下さんを生んだと思う。京都、奈良、四国、九州の人は、家族にもあまり知られたくない、黙って縁を切りたいような吹き溜まりになっているのが大阪だが、札幌も北海道の中で同じようなことになっていないか。
規模からよく北九州市と比較される。札幌市は、その北九州市よりも生活保護がもらいやすい。倍くらいの受給数だ。
本当に審査ができているのか問うべきだ。
本間氏は、北九州市と比較しているのですが、北九州市ではあの有名な餓死事件が起きたところです。
2006年4月から5月にかけて、2ヶ月間で3名の餓死者が出たのですが、生活保護を切り捨てるということはこの裏腹の関係にあるということです。
「生活保護と不正受給」
そういえば札幌市でも1987年1月に餓死事件がありました。
大きな違いは、北九州市は独り暮らしの男性、札幌市は母子家庭です。母子家庭で生活保護を受給させないなどという非人道的なことをしていたのが札幌市だったわけですが、もちろん、これを機に大きな批判の高まりの中で、生活保護制度が一定、改善はされましたが、要はこのお母さんの犠牲によってようやく改善に向けて動き出したということです。
しかし、北九州市の事例は母子家庭という男女差別問題ではなく、格差社会の象徴のような事件でした。
社会から放り出された人たちがこの日本社会で飢えで死んでいくという非常にひどい事例です。
北九州市と比較した本間氏の脳裏にこの餓死事件は思い浮かんでいたでしょうか。
本間氏は、あたかも不正受給がいかにも多いかのように発言していますが、北九州市と比較すること自体、セーフティネットとしての生活保護という認識に欠けているようです。
それだけなく不正受給の問題は「世襲制」などというトンチンカンなことを言っているようではダメです。
現代社会の生活保護の増大の根本原因は格差社会にあります。
格差社会の中で、カネがなければまともな教育も受けられない現代の教育行政の貧困こそ問われなければならないのに、その視点がすっぽりと抜け落ち、生活保護のための財政支出の増大が問題だという現象面にしか目が向かないようでは、このような子どもたちに手を差しのべることはできるはずもありません。
本間氏の発言からは、子どもたちに対する優しさを感じ取ることは全くできませんでした。
ところで、本間氏がお呼ばれしたのは、「日本のために行動する会」ですが、この団体は、右翼団体です。自主憲法制定を標榜していますが、ホームページがおもしろいです。
「右傾化じゃない、正常化なんだ。」