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東浩紀氏「多くの著者にとって、書籍の出版は割に合わない商売だ」 ぼく「その通り」


少し前の東さんのツイートが面白かったのでご紹介。


紙の書籍はほんと儲からない

今年は紙の本を書く予定はない!と断言しているのですが、一つの理由は「コストパフォーマンスが悪すぎる」という点にあります。

ぼくは筆が早い方なのでまだマシだと思いますが、一冊の本を仕上げるのはけっこうな労力です。一般的に、単行本・新書の書き下ろしだと、7〜12万字程度の文量が求められます。

ぼくは1時間に3,000字くらい書くので、第1稿を仕上げるまでに、概ね35時間かかります。これに加えて打ち合わせの時間だったり、書き直しだったり、必要に応じて取材だったり、いろいろなコストが乗ってきます。出したあとも売らなきゃいけない無言の圧力を感じたり…。そうして得られる印税は、せいぜい50万円くらい。重版したとしても、せいぜい100万円。

いい本を書こうと思い立って時間と労力をかければかけるほど、コストパフォーマンスは悪くなっていきます。ネットで文章書いた方が全然ラクに儲けることができます。ついでにいうと、ネットは紙より多くの人に届けることもできます。


最近は、「高単価な電子書籍」に可能性を感じています。何かというと、「プロブロガーが教えるブログの教科書」なんて感じで、一冊10,000円くらいの本を販売しようと思っているんですよ(1文字も書いてないけど)。内容を充実させるのはもちろんのこと、「セミナー受講するより、コンサルを受けるより情報量も多くてお得ですよ」という触れ込みで売れば、300冊くらいは売れるんじゃないかと。出版の目的にもよりますが、この方が収益上がるし、本質的な感じがするんですよねぇ。

関連して、電子書籍に関して、東さんはこのようにも語っています。これもまたごもっとも。電子書籍で利益を出そうとするなら、単価を上げる努力が重要になるのでしょう(握手券付きの電子書籍とか、マジでありだと思います)。


とはいえ、やはり紙は紙で違う魅力があるので、ぼくも、たぶん東さんも、引き続き紙の本は出版していくのでしょう。問題は「労力に見合わない」というビジネスモデルの話なので、やり方次第では解決することもできます。クラウドファンディングとか使うと、だいぶ収益的に「割に合う」ようになるとも思います。

紙の本は書かないぞ!と断言しておきながら、来月は書籍出版の打ち合わせがあります。やるならやるで、うまいやり方で出版したいですね…。

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