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警察がデモ参加者を不当逮捕か――公安へ市民が苦情書

天皇制の強化に反対している「2・11反『紀元節』行動実行委員会」は3月5日、東京都公安委員会に対し、先月11日に都内で行なわれた同「実行委員会」主催のデモに対し、氏名不詳の警察官が参加者を不当に逮捕したとして、苦情申立書を提出した。

申立書によると、「実行委員会」側は事前にデモを申請した原宿署に対し「参加者の写真やビデオ撮影を行なわないこと」を要請。だが同日は「赤いチョッキを着た公安警察官」が「デモの隊列にまで割り入って、参加者を押しやりながら堂々と撮影を続けた」という。

さらにこの「公安警察官」が、「参加者からの抗議に逆上し、参加者の一人の女性を突き飛ばして横転させ……転倒した女性が『公務執行妨害』を行なったと虚言に基づく指示を出し」たと指摘。その結果、女性が逮捕されたとしている。このため公安委員会に対し、警察側に「事実の調査」を行なわせ、謝罪させるとともに、今後こうした「事態が二度と発生しないよう」にと、強く求めている。

また5日には、同「実行委員会」のメンバーが原宿署前で「逮捕はデモの自由に対する弾圧だ」と抗議。メンバーのうち二人が署内で警備課長と苦情受付係の職員に対し、2月11日の逮捕事件に関連して、今後は「参加者の監視行動や、デモ時、デモ参加者の写真やビデオ撮影を行なわないこと」などの4点を求めた要請書を提出した。

これに対し署側は「申し出の趣旨は対応します」とのみ回答し、2月11日の逮捕事件については何も触れなかった。

ここ数年、都内で行なわれる「反天皇制」や「反靖国」のデモに対し、“右翼”による参加者への襲撃や宣伝カーの破壊等の暴力行為が続出している。野放し状態の警察には批判が出ているが、一方でデモ参加者を監視・撮影する警備のあり方も論議を呼びそうだ。

(成澤宗男・編集部、3月13日号)

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