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フィルタリングだけでは防げない?「子どもに見せたくない画像」 - 渡辺 敦司

過激派「イスラム国」(IS)がインターネットに流した日本人人質事件の画像を、学校で先生が授業中に見せたり、子どもが先生や保護者の目を盗んで検索して体調不良になってしまったりした問題が、各地で起こりました。しかし子どもたちの間では既に、検索やSNS(インターネット交流サイト)を通じて、子どもに見せたくない画像を目にする機会が相当広がっています。一回見ただけでもトラウマになりかねない画像の閲覧を、どうやったら防げるのでしょうか。情報セキュリティーメーカーの「デジタルアーツ」が事態を受けて緊急に行った記者説明会をもとに、対策を見てみましょう。

主要な検索サイトには「セーフサーチ」という機能があります。たとえばYahoo! JAPANの場合、強・中・弱の3段階がありますが、通常は「中」に自動設定されており、成人向け画像などが排除されます。セーフサーチを外すには、18歳以上として登録されているIDでログインして「弱」にしなければなりません。Googleはオンとオフの2段階だけで、通常はオフですが、保護者のかたがログインしてオンのままにできます。ただし、13歳以上ならIDを取得して解除できる難点があります。もっともスマートフォン(スマホ)版では、ほとんどの検索サイトが初期設定でセーフサーチがオンになっていますから、より安全です。

一方、いま問題になっている動画共有サイトYouTube(ユーチューブ)は通常セーフモードがオフになっているので、保護者などがオンに設定することが必要になります。そもそもセーフサーチ機能のない、マイナーな検索サイトもあります。もちろん一般サイトやブログなどのリンクから飛べば、画像を簡単に見ることができてしまいます。

対策の一番は、何といってもフィルタリングです。子どもにも急速に普及しているスマホの場合、アダルト画像はもとより残虐画像も自動的にブロックされます。また、セーフサーチを強制的にオンにしたり、セーフサーチのない検索サイトの利用を禁止したりできます。

しかし、フィルタリングは万能ではありません。スマホの場合、契約する回線にフィルタリング機能を置くのが一般的ですが、コンビニエンスストアやファストフード店などのフリースポットに行ってWi-Fiにアクセスすれば、当然フィルタリングは利きません。端末にもブラウザ型のフィルタリングを入れ、ダブルでブロックしなければならない時代になっています。

また、ブログなどに有害画像が埋め込まれている場合、そのページが有害サイトとして対象に加えられなければブロックの対象になりませんが、話題になった画像ほど急速に拡散しますから、どこかで制限前の画像を閲覧できてしまう危険性は避けられません。

同社では「フィルタリングは、あくまで自衛の手段」と強調しています。親子でしっかりと話し合い、どんなサイトや画像を見たいのか、本当に見たらどんな結果が待っているのか、きちんと考えられる習慣を子ども自身に身に付けさせることが、実は究極の対策なのです。

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