連日の株高が続いています。
ブログの読者にも、過去2年間で運用成績を伸ばすことに成功した人が多いのではないでしょうか。
これはアベノミクス・金融緩和の恩恵。
私も金融緩和は5年前から訴えてきましたが、今日までの反動上昇は予想通りです。
GPIF(年金積立金管理運用)の資金流入に関しては将来不安を唱える人もいますが、現状は大幅プラスで、まずは成功と言って良いでしょう。
私の「運用」はベンチャーに対する投資がほとんどです。
日本のためにベンチャー企業を育てる必要があると信じ、実践してきました。
目出度く上場まで漕ぎ着けた会社も若干ありますが、2007年のリーマンショック前に投資したものが多く(シード段階ばかり)、その大半が今となっては存在すらしていません。それによって、タリーズで得たキャピタルゲインの大半を失ってしまいました。
しかし、全く後悔はしていません。
その失敗した経験を基に、別の会社を立ち上げ、成功を収めた起業家も数名出てきています。
もともと金銭欲が強くないというのもありますが、「お金」と「経験」はそうやって社会に還元され、回っていくものだと考えています。
因みに、取引先の銀行や証券会社に頼まれたこともあり、2007年ごろは、上場株式での運用や投信もやってみました。
結果、ベンチャー企業への投資と同じように金融ショックで株価が大暴落し、その時のロスを未だに取り戻せていません。
昨日、気になって久しぶりに運用成績を見てみたのですが、上場株は30%ほどマイナスでした。これだけ株価が上がっている世の中で、いまだに元本を取り戻せていない人は逆に珍しいのではないでしょうか(笑)
また、投資信託では東電株を多く運用していたようで、トータルで大きなマイナスが続くのは当たり前と言えば当たり前です。
私は、原発事故以降、東電の「法的整理」を求めてきました。その方が、東電社員のためにも、国のためにもなると思ったからです。
それが実現すれば「株主責任」ということで、私の株券も只の紙切れになってしまい、更にマイナス幅が広がってしまいます。
しかし、その方が日本の為になると信じていますので、株価が上がったとしてもあえて持ち続け、ブレずに整理を求めていこうと思っています。
原発の危険性を考慮しなかった、自分自身への戒めでもあります。
国の未来と、自分の資産を天秤にかけるようなことはありえません。
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- 2015年03月24日 12:07