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安倍談話が出るまでは動かない日中韓関係の不毛

 先般私は北京を訪れ中国外務省に日本課長を訪れる機会があった。

 その時、その課長は私にはっきりとこう言った。

 日本の外務官僚たちと何を話しても最後は安倍首相の決める事だと言って顔を曇らせる。

 だから話は進まないと。

 日中外相会議に応じることは中国も決めている。しかしそこで日中首脳会談が決まる事はない。日中首脳会談に応じた後で、その後で中国の期待に反する安倍談話が出れば習近平主席の面目は潰されるからだと。

 予想できたとは言え、ここまではっきり聞かせられるとは、やはり驚きだ。

 これを要するに、事務レベルで何を話し合おうが無意味であるということだ。

 いや、外相会議でさえ意味がない。

 安倍談話の内容を見ない限り、日中関係改善はなく、日中関係が改善しなければ日韓関係の改善もない。

 そのことは、日本政府関係者も、日本のメディアも分かっているはずだ。

 分かっていないなら、よほど無能だ。

 それにもかかわらず、やれ、日中安保対話が4年ぶりに開かれたとか、あす21日には3年ぶり日中韓3か国外相会議が開かれる、などと、日本のメディアは大騒ぎしている。

 もういい加減に茶番はやめたらどうか。

 そんな事をしたり、書いたりする暇があれば、一日もはやく安倍談話を出すべきだと安倍首相に迫るべきである。

 北岡伸一氏をはじめとした有識者たちはつまらない議論をするよりもさっさと提言を出すべきだ。

 安倍談話の発表を8月15日の敗戦記念日まで引き延ばす必然性もメリットも皆無である(了)

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