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高額になりがちな家具専門の運搬サービスアプリ「Lugg」


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あなたは家具を購入するとき、どのような場所で購入しているだろうか?

大きなこだわりのない家具であれば手短なショップで購入したり、AmazonなどのECサイトを使うこともあるかも知れない。こだわりの強い方ならおしゃれでリーズナブルなものが揃っているIKEAなどを利用することもあるだろう。また、Craigslistなどを利用すれば、新品よりもかなりの節約できる。

こうした品物を購入するときに案外気になるのが配送だ。Amazonなどであれば配送料が無料になることも多いが、指定した時間帯に家にいる必要があるし、IKEAなどの家具専門店は配送料が高めだ。Craigslistの場合は、自分で自宅まで運ぶことになるのが普通なため、大型車が必要になってくる。

配送のことを考えると利用者は多くの時間を取られたり、あるいは配送料にお金をかける必要がある。こうした事情は、大型車を持っていない利用者には特に顕著となる。

今日ご紹介するサイト「Lugg」はそうした問題を解決してくれるアプリだ。同サービスではIKEAや掲示板を通じて購入したときにアプリからリクエストすることですぐにドライバーが派遣され、希望する「集荷地」から「出荷地」まで荷物をまで運んでくれるのだ。

家具購入時の運搬料はけっこう高い

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Luggの創業者は医療関連のスタートアップで働いていたJordan Brown(以下、ブラウン)氏。ソルトレイク市に住んでいたブラウン氏は、当時自分の部屋に新しく家具を入れたいと思っていたが、なかなか購入できないままでいたのだという。

家具を購入したときの「配達料の高さ」は高めであることが多い。例えば米国のIKEAでは119ドル(約1万4000円)の机を15マイル(約24キロ)先に運んでもらうのに、129ドル(約1万6000円)かかったり、129ドルの本棚の配達に299ドル(約3万6000円)かかるケースもあったという。そのため家具の購入をするときには、配送料を抑えるために車を使って自分で運ぶケースがままあるそうだ。

ところがブラウン氏には家具を運べるような車がなかった。そうした利用者が家に家具を運ぼうと思ったら、レンタカーや友人の車を借りるなどして安く抑えるか、高いお金を払って店側に配達を頼むしか選択肢がない。

こうした問題に気づいたブラウン氏は、利用者や店の代わりに、配達を安く受けもってくれる第三者のサービスがあれば良いじゃないか、と考える。そしてサンフランシスコに引っ越して友人の家に寝泊まりしながら、アイディアを実現するためのアプリをつくりあげる日々を送った。

その後アプリを完成させるとサンフランシスコでビジネスをロンチ。こうして2014年よりはじめられた「Lugg」の評判は上々で、アプリをロンチしてわずか数ヶ月後には、毎日10~15もの注文が舞い込んだ。最初のころは想定以上に多くの注文が入ったために、ブラウン氏自身もほとんどの時間を運転手として過ごしていたのだという。

「購入したものの運搬」を行いたいときに利用できるオンデマンド

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「Lugg」は、車のない人がIKEAやコストコなどで買った商品やCraigslistで購入したときに、アプリで商品情報や集荷・出荷場所を入力してリクエストすることで、ドライバーが車でやってきてすぐに運んでもらうことができる。商品以外にも不要品や廃棄物を最寄りの処理場へ運搬することもできる。またいらなくなった物の寄付も受け付けているそうだ。

サイトのポリシーは「リクエストボタンを押す以外、客に何もさせない」こと。アプリを立ち上げたら、運んでほしい物のピックアップ場所と希望の目的地を入力。次に運んでほしい物の写真を送信すると、15~45分ほどで荷物のサイズに合った車とドライバー2人が来てくれるというしくみだ。

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派遣されるドライバーは犯罪歴やバッググラウンド、運転スキルをチェックされ、トレーニングを受けたスタッフが担当。サービス時の運搬物のダメージは100%保証されるが、あくまで荷物を運ぶことのみに限定しているサービスなので梱包までは行っていないとのことだ。

サービスの料金は基本料が35ドル(約4200円)で、これに走行距離1マイルあたり2.5ドル(約300円)、走行時間1分ごとに0.50ドル(約60円)が加算される。これまでの最高額はサンフランシスコからオークランドまで運んだ79ドル(約9600円)で、平均的な料金は45~65ドル(約5400~7900円)ほどに落ち着くという。アプリを使って荷物の集荷・出荷場所をそれぞれ指定しておけば、リクエストを出す前に確定した利用料金も算出できる。

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荷物を運んでくれるドライバーと、運んでもらいたい人のマーケットプレイスは他にも数多くある。そんな中でLuggが多く選ばれているのは、かつてブラウン氏が体験したように「店で家具を購入しても手間をかけるかお金をかかけるかの選択肢がない」という不満を持っている層からの支持があるためのようだ。

たとえばブラウン氏が自ら利用者からの質問に答えたProductHuntのQ&Aチャットでは、あるチャット参加者からこのような意見が寄せられていた。

”僕は引っ越しのとき、Craiglistを活用するんだ。大きな荷物はここで売り、必要になるものは新しく買って置いておくんだよ。で、実際に荷物を運ぶときにはZipcarを使う。でもこの方法だと3時間はかかるし、重い荷物があったら手伝ってくれる人も必要になるんだよ。

その点Luggだったら、車を持ってない人や高い配達料を払いたくない人がCraiglistや家具店で物を買ったときに気軽に利用できるんだ。そこが一番すごいところだと思うよ”

これまでのスタートアップやECサイトによる運搬サービスの多くは、「利用者の引っ越し」にフォーカスしているものが多く、店で購入した品物の運搬は対象外だ。Luggは似たようで異なる問題点にフォーカスしているのだ。

サービス内容を考えての棲み分けと路線

とは言えLuggのサービス内容にはU-Haulや巨大な運送業者などと重複しそうな点も多い。そこで同サイトではこうした企業とサービスを差別化し、棲み分けをするためにできるだけ小なめの荷物の運搬業務にフォーカスし、地方都市に根付いたサービスとして発展させたいと考えているという。

また「大型車を持たない人」をサービスのターゲットとしていることから、すべての地下鉄が発達している地域で足となることが長期的な目標とのこと。2015年後半内にはこれらの地域にサービスを普及させるため、まずはニューヨークにてサービスを行う予定だ。

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