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男性の育児・家事推進のために女性がすべきたった1つのこと

先日の講演会の質疑応答の時間に、女性からこんな質問を受けた。「男性ももっと育児や家事をしなければいけない。でも男性も大変だと思う。これは、男性だけでなく、社会の問題だと思う。男性がもっと育児や家事をできるようになるために、女性として何ができるのでしょうか」。全体を俯瞰する客観的視点と、当事者意識。素晴らしい質問だった。

僕は答えた。「たった一つです。今、男性も大変だと思うとおっしゃってくださいました。それが大事です。相手の立場を理解する気持ちをもつ。それだけでいいんです。旦那さんのことを、あなたも大変ねと、理解してあげるだけでいいんです。人間は、自分が理解されているという安心感があってこそ、もうちょっとがんばってみよう、自分を変えてみようという勇気が湧いてきます。育児や家事で大変な妻が、自分のことをこんなにも理解していたわってくれるという思いがあれば、少々疲れていたって、男性もがんばれます。そうやってみんながちょっとずつ勇気をもてば、世の中は変わります。そのままでいいと思います」。

実際、その女性の夫は、大手印刷会社にお勤めで、深夜までの勤務が当たり前の生活をしていたが、子どもができてから、いつの間にか、定時に帰るようになり、それを社内で推進する立場に任命されたという。その夫も講演会に参加してくれていた。「特に強く意識したわけではないのですけれど、かつての生活からは想像もできないライフスタイルに変わりました」と笑顔で言う。

育児をしよう、家事をしようって、歯を食いしばって言うもんじゃない。それらの行為の根底にあるのは、思いやり、いたわり。義務感とか、強制とか、そういうことではなく、思いやり、いわたりをベースにすれば、自然に、少しずつ、変化は起こる。

他人に変わってほしいと思うとき、まず必要なのはその人に変わる必要性を訴えることではなく、そのひとのことを理解して、安心させてあげること。そうすれば、その人の心の中に勇気が湧いてきて、自ら変わり出す。人は変えられるのではなく、常に、自ら変わるのだ。

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