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LINE Payのモデルがケニアに!?ケニア人の生活を支えるモバイル送金サービス『M-PESA(エムペサ)』が面白い!

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そもそもケニアでは、携帯電話を所持しているのは一般的に18歳以上です。18歳になると国民IDカードが配られるので、それを利用して初めてSIMカードを購入できます。いわば携帯電話が国民の身分証明書の1つなので、SIMカードに金額の情報が入っていてもなんら違和感はないのかもしれませんね。

ちなみにもしSIMカードをなくしても、アカウントの残高と一緒に再発行することが可能だそうです。

18歳未満の人たちは携帯を使わないの?

では18歳未満の人たちは携帯電話を使っていないのでしょうか?

実はそういうワケでもなく、裕福層の子供たちは親が2台持ちするなどして割と普通に使っているようです。良いんだ、それで…。

M-PESAの機能

送金や引き出しなど、M-PESAに備わっている基本機能をご紹介します。

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・Send Money(送金)
相手の携帯番号・送りたい金額・あらかじめ設定した暗証番号を入力したショートメッセージを送信するだけで、M-PESAの口座から任意の相手にお金を送ることができる。

・Withdraw Cash(引き出し)
近隣のM-PESA取扱店で現金を引き出す機能。金額・取扱店番号・暗証番号を画面上で入力し、身分確認をすればその場で現金を受け取ることができる。

・Buy airtime(通話料購入)
M-PESAアカウントにある金額から通話料を購入する。自身の通話料だけでなく、他人の通話料も購入することができる

・M-Shwari(銀行口座機能)
預金をしたりローンを組むことなどができる、いわゆる口座機能。M-PESAとは別に登録が必要。

・Lipa na M-PESA(支払・決済)
電気代や水道代・学費などの支払いを自動的に決済してくれる機能。

・My account(アカウント情報)

M-PESA取扱店はどこにでもある

M-PESAからお金を引き出したり入金ができるM-PESA取扱店は、街の至る所にあります。

▼緑がMペサのテーマカラーです。
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大きなスーパーはもちろん、上の写真のようにかなり小さな商店も対応しているので、郊外でも当たり前のようにM-PESAが使えるようになっています。

2.なぜM-PESAは成功したのか?

M-PESAの仕組みは、案外シンプルだということがおわかりいただけたかと思います。ではなぜこの送金サービスが、これほどまで多くの人に使われるようになったのでしょうか?Mペサが成功している理由をひも解いていくことで、LINE Payがこれから普及していくために必要なステップも後程分析していきます。

(1)極めて高い携帯電話の普及率

まずケニアは、携帯電話の普及率が猛烈に高いというデータがあります。現在では、2台持ちの人も含めると携帯電話の所持率は成人人口の100%超えという意味のわからないデータまであります。なんでも、あのマサイの戦士たちも携帯電話で情報交換をする時代になっているとか…。

▼オシャレなファッションに身を包みスマホを見せてくれるマサイの戦士
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パソコンの普及率がそこまで高くない中、インターネットにアクセスするのも携帯が主で、インターネット利用者の99%はモバイルからアクセスしています。
・参照:http://www.soumu.go.jp/g-ict/country/kenya/detail.html

要するにケニアでは今や何もかもモバイル化というのが当たり前になっているんですね。正直、勝手なイメージでIT化は日本の方が進んでいると思っていましたが、ケニアでもある意味IT化がかなり進んでいます。よくよく生活環境を考えてみればその理由も頷けます。例えばケニアでは、農村同士でもめちゃくちゃ離れてたりするので、線なんかとても引いてられないため固定電話よりもモバイル、という流れになったんですね。

そんなモバイル大国に現れたモバイル送金サービスですから、まず確実に流行る土台は出来上がっていたということですね。

マサイの戦士たちによる高度な情報戦

…ちなみに余談ですが、今いわゆるマサイの戦士たちの多くは通称「ビジネスマサイ」に鞍替えしており、それこそ携帯電話などを駆使していつどんな観光客が来るかを把握し、例の衣装を着て現れてお客さんを喜ばせているそうです。なんだかちょっぴり夢のないお話ですが…マサイの人たちも大変なんですね…。

「携帯電話のシェア」という文化も!

余談その2ですが、前述の通りM-PESAの口座情報や通話料などは全てSIMカードに紐づいているので、携帯を持っていない人もSIMカードだけを所持し、人から端末を借りてSIMカードを挿入して通話や入出金をするといった使い方もされているようです。

そんなこんなで、携帯電話屋さんは多く、そして日本並みに繁盛していたらしいです。

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