記事

原発が争点にならない政権与党の代表戦なんて、露ほどの価値もないと思う

次の民主党代表選の争点はなんでしょうか。

子供手当などマニフェストの見直しか堅持か、大連立するかしないか、消費税増税するかしないか、などがあげられていますが、原発問題が争点としてあがらないという点がもうダメダメです。(原発「だけ」が重要な争点というわけではありませんが、原発が争点に入ることは代表戦の必須条件です)


民主党はもともと一昨年の衆院選のマニフェストで原発推進の方向性を打ち出していました。

そして、菅総理が「脱・原発依存」を打ち出すやいなや、身内から一斉に反発が起きました。

菅総理は、国民の7割という大きな脱原発支持が控えているにもかかわらず、脱原発宣言は総理の個人的な考えだと言わざるを得なくなりました。


菅さんの脱原発に反発し菅さんを下ろした後での代表戦です。

出馬しようとする顔ぶれを見ても積極的に積極的に脱原発を掲げる人はいません。(このあたりは「kojitakenの日記」に詳しいです)


原発問題が争点にならないというのは原発維持が暗黙の了解で一致していると言うことです。

脱原発の国民世論を前にしてさすがに原発推進とは言い出せないでしょうが、少なくとも菅さんに比べ脱原発姿勢は大幅に後退するのは間違いないでしょう。

「次に来るであろう内閣は間違いなく原発推進の方向に逆戻りしようとする」「次は菅政権よりもっと悪い政権になる」と以前書いた予測は現実のものになりそうです。


イタリアやドイツでは福島原発事故を受け、圧倒的な世論で脱原発を決定しました。

ところが史上初の大惨事を経験している当の日本が頑として明確な脱原発を避けるとは・・・一体どんな国なんだと海外から不思議がられるに違いありません。


それに小沢派閥の票が欲しい候補者はこともあろうに小沢氏の党員資格停止処分見直しを争点にしようとしています。

原発問題まっただ中に脱原発ではなくこんなことを代表戦の争点に据えようなんて、開いた口がふさがりません。

原発周辺はもう長期間人が住めないと菅総理が謝罪したニュースがありましたが、故郷に帰れぬ大勢の流浪の民を出てしまったのに依然として派閥争いにしか興味ない日本の政治を、私は心底恥ずかしく思います。


放射性物質を大量に海に垂れ流し環境に重大な影響を及ぼしてもお構いなしで政争に惚ける国など、ますます世界各国から不信と軽蔑を買うばかり。こんな政権与党の代表戦=次期総理選びなど日本の評判を地に落とすだけでしょう。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。