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汚染放出はモラルの崩壊(2)

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こちらの記事からの続きです。

さて、なぜ東電は「低濃度」汚染水を11500トンも故意に海へ流すことを決めたのでしょうか?

東電の説明によれば、高濃度の放射能汚染水の保管場所がないので、廃棄物処理施設建屋内にたまった低濃度の汚染水1万トンを海に捨てそこに高濃度の汚染水を入れて保管しておくため、また、5、6号機の地下水1500トンは屋内の機械類に影響を及ぼさないようにするため海に排出する、とのことでした。緊急性の高い必要やむを得ない措置、というわけです。

ところがどうも東電のこの言い分も怪しいものだと疑いたくなります。

「低濃度」汚染水の放出について東電の会見の動画を貼っておきます。

これをみると、どうして「低濃度」汚染水排出を今すぐにしなければならないかの説明が全然されてないのです。今すぐに低濃度汚染水を海に捨てなければ(ピット付近から漏れているのは別として)明日にでも高濃度汚染水が海に向かって一斉にあふれ出す・・という訳でもなさそうなのに。

放射能汚染水投棄という世界に類をみない重大事にもかかわらず、要求されたデータを絶対に出さない、なんとしても上の責任者の名前を言わない、どういう説明を政府にして許可をもらったのか絶対に言わない、というあり得ない対応をする東電。

6号機にあるという放出されねばならない低濃度汚染水の存在の証明さえできない東電・・・

是非ともご覧ください。いかに東電が隠蔽ごまかしに汲々としているかがよくわかり、怒りがわいてきます。



この会見に出席し、東電に鋭い突っ込みを浴びせているのがヤメ蚊さんです(オレンジのフードのパーカーを着た日隅弁護士)。この会見のヤメ蚊さんのエントリーはこちらでも引用しましたが、再掲しましょう。

(途中で東電の社員は追及をかわしきれなくて黙り込んでいますね。)
放射性能汚染水の廃棄に大いなる疑問〜東京電力、深夜の会見で

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/17127f440a2ac7e1fa1b9f75b89d1689

東電の5日未明の記者会見で、福島第1原発の5、6号機の建屋の地下水(法的に放出できる放射能汚染の基準値の数百倍)をくみ上げて排水する必要性について、質問したが、東電からまともな回答は得られなかった。あの会見の状況からは、正直、必要性のない排水をしているのではないかという疑問を払しょくできない。

 東電の説明は、6号機の建屋の地下に毎分2リットルの水が流れ込み、かつ、ほかにも多数水が浸入しており、建屋内の機械類が水によって破損する可能性が高いために、建屋の地下に水が流れ込まないように建屋の周辺の地下水をくみ上げて海へ放水するのだという。

 しかし、それを裏付ける写真もなければ、毎分2リットル以外の多数の場所についての具体的な説明はできない。

 こんな説明で政府が本来、違法な濃度の汚染水を海洋へ投棄するよう命令したのか、と聞くと、くわしく説明しているはずだという。

 それなら、その政府に説明した通りの説明をいまここでしてくれというと後で説明するという。

 そこで、記者にそのような説明をするだけでよいという判断をした責任者の名前(=その時点での統合対策本部の責任者)の名前を明らかにするように迫ると、それは言えないという。

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