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26歳の中学教諭に過労死認定

2011年に、26歳の若さで亡くなった、大阪府堺市の市立中学校教諭の前田大仁(ひろひと)さんに、地方公務員災害補償基金が、昨年、公務災害(労災)による死亡と認定した、と報じられています。

前田さんは、熱血先生と慕われていて、市の教育委員会の教員募集のポスターのモデルにもなった方です。

2010年春に赴任し、2年間とも学級担任と女子バレー部の顧問を務めていました。

亡くなる直前の3ヶ月の構内での残業時間は、月61~71時間で、過労死認定基準の、2ヶ月以上にわたり月平均80時間以上を下回りますが、残された授業や部活の資料などから、自宅でも相当量の残業をしていた、と判断した、ということです。

わずか1年余りの勤務で、2年目の6月に、出勤前に倒れ、心臓の急激な機能低下で亡くなりました。

手書きの授業プリントや、メッセージと連絡事項を書いた学級通信を出したり、初めてのバレー部の顧問ということで、休日に地域のバレー教室に通ったり、熱心に取組んでいた、ということです。

慕っていた生徒たちにも、衝撃だったようです。

日本では、熱心に取り組む先生ほど、過労になってしまい、特に、ペース配分がわからない新任の時に、がんばりすぎて、このような結果になることがみられます。

OECDの国際調査によると、34ヶ国のうち、日本の中学校教諭の勤務時間は、週53.9時間と最も長く、平均の38.3時間を大幅に上回っている、とのことです。

私がNHK解説委員をしていた時に、過労死で家族を失った方たちが書いた「死ぬほど大切な仕事ってなんですか」という本と出会い、過労死の問題を取り上げていましたが、その頃でも、過労死が多い職種は、トラックなどの運転手と並んで高校の教諭でした。

雑務が多いという声もあります。

補助の職員の充実など、対策が必要だと思います。

昨年、過労死防止の法案が、議員立法で、ようやく成立しました。

でも、法律を作るだけでは解決せず、周りの人が、どれだけ気づいて予防できるかが、大切だと思います。

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