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GDPでみる限りアベノミクスに効果なし

 本日のタイトルは「GDPで見る限りアベノミクスに効果なし」です。

 最初にお断りしておきますが、この場合のアベノミクスというのは、リフレ派的な金融政策を指しています。財政出動に関しては、財政出動をすればその分GDPは嵩上げされるので、それは除いて考えています。

 さて、2014年10-12月期のGDPの改定値が発表になりました。

 速報値では前期と比べ年率換算で2.2%の伸びだったのが、1.5%の伸びに下方修正されているのです。

 安倍総理は、全国津々浦々まで景気回復を実感してもらうと相変わらず言っていますが、景気が悪いのは地方だけのようではない気がします。

 えっ、実質ベースで1.5%でもGDPが伸びているのだから、御の字だと?

 まあ、本来であれば、それは私のセリフです。少子高齢化の日本にあって、年率1.5%でも経済が成長しているのであれば、満足すべき数値だ、と。

 しかし、安倍総理やリフレ派の認識は違うのです。少子高齢化など関係はない、と。日銀が市場から大量に国債を購入し、そして、それと引き換えに市場に大量にお金を放出すれば、経済成長率は高まる筈だという考えですから。

 次のグラフをご覧ください。

 画像を見る

(内閣府のデータにより作成)

 実質GDPの推移を示していますが…2008年の暮れから2009年の初めにかけてガタンとGDPが落ち込んでいますが、これはご承知のようにリーマンショックの影響によるものです。

 で、その後は、均してみれば徐々に上向ていると言えると思うのですが、アベノミクス開始された2013年以降の実質GDPがどうなっているかと言えば…そう際立って回復している訳ではないのです。

 2014年1-3月期には534.8兆円ほどまで実質GDPが増加していますが、これは消費税増税の駆け込み需要によるものであるので、その点を考慮する必要があり、その一方で、その後の落ち込みは、その駆け込み需要の反動減であるので、これも考慮する必要がありますが、均してみるとそれほど調子よく景気が回復しているとは言えないのです。

 アベノミクス開始直前の2012年10-12月期のGDPが516.6兆円。それが2年後の2014年10-12月期には524.6兆円となっている訳ですから、2年間で1.54%の伸び。ということは1年間で0.8%ほどの伸びでしかないのです。

 どう思います?

 結局、経済は悪くはなってはいないが、良くはなってもいないというところではないのでしょうか。もっとも、消費税増税の影響を除去して考えれば…というところですが。

 しかし、実際には国民には増税の負担がかかっているので、景気は悪くなっているとしか言えない、と。

 もう一度グラフをご覧ください。理由がなんであれ、一旦は過去のピーク時を上回ったGDPがまた落ち込んでいるのは事実なのです。

 リフレ派のなかには増税を実施すれば景気が悪くなると言っていた人々が多かったので、そのような人からすればアベノミクスに効果がないというよりも、増税を実施したのが間違いだということになるのかもしれませんが、しかし、少なくても黒田総裁は、増税は必要だという考えであるし、また、増税の悪影響は金融を緩和することによってどれだけでも下支えが可能であると言っていたのですから、黒田総裁としては、何がよくなかたのかを国民に説明する必要があるのです。

 いずれにしても、株価以外では、アベノミクスの恩恵がそれほどあったとは思えないのです。

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