記事

平成27年3月9日

日本の夜明けを確かなものに

 昨日3月8日、立党60年となる自民党の党大会が開催されました。

 安倍総理は演説で、経済政策をはじめ数々の難題にこれからも立ち向かい、4月の統一地方選に勝ち抜いて、たそがれから新しい朝を迎えた日本の夜明けを確かなものにしていこう、と力強く訴えました。

 地方創生のためにも、しっかり今回の統一地方選で私たちが議席を確保することが必要です。ご支援をどうぞよろしくお願い致します。

伝統と不利益解消の両立を

 私が出演したテレビ番組が3月2日に放送され、渋谷区で検討されている同性カップルを対象とした「パートナーシップ証明」が話題となりました。

 賃貸住宅への入居や病院での面会など、現在認められていない権利を認められるようにするという内容で、確かに性的マイノリティーの方々の不利益解消につながると思います。

 私は弁護士ですし、自分が同性愛者だとカミングアウトした友人もいますので、極力そうした方々の不利益や差別をなくしていくことに賛成する立場です。

 しかし、こうした問題はむしろ国として議論するべきだと思いますし、どういう要件でどういう効果を認めていくのかは慎重に検討しなければいけないと思いますので、上記番組では「現時点では議論が不十分で時期尚早」と申し上げた次第です。

 世界に目を転じると確かに同性婚まで認めている国が、特に先進国で増えています。しかし一方同性愛を刑罰をもって禁止している国もあります。婚姻制度がその国の伝統や文化に応じて多様であることの現れだと思います。

 少なくとも日本においては、婚姻制度は典型的には男女が子供をもうける共同体として理解されており、そしてそれに着目して法律上の相続や同居義務、各種の税制上の効果などが認められています。無論現在において子供のいない家庭や母子・父子家庭など、家族のあり方は多様化しており、それぞれに対して対応が求められていますが、やはり一般の経済ルールなどと違い、日本を支えてきたこうした伝統や家族のあり方は大切にしていくべきだと思うのです。

 ちなみに現行憲法は24条で、「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」と規定しており、同性婚を否定する根拠として引用されることがありますが、これは結婚に戸主の同意などを必要としないとして昔の「家」制度から婚姻を開放する趣旨に基づく規定です。ただ、やはり同性婚を認めるには不自然な文言であることは確かでしょう。

 同性婚を認めるべきという立場の方々からは、「認めることによってどういう不利益が生じるのか」との主張がなされます。これについては昔から世界中で様々な議論がなされていますので、ここで詳しくは触れません。ただ、上記放送の中で私は「同性婚が少子化に拍車をかけるのでないか」と発言し、これが物議を醸しました。

 同性婚を制度化した国には、出生率がその後上昇した国も低下した国もあり、確かにデータ上同性婚が少子化をもたらしたと断言はできません。ただ、出生率の上昇は同性婚を導入したことによってではなく、他の少子化対策によってもたらされた可能性も高いわけですから、少なくとも自然な方法で夫婦間に子供ができる可能性のない同性婚を進めることで出生率が上がるという根拠はないと言わざるを得ないでしょう。

 「同性カップルは別に同性婚を認めるかどうかにかかわらず異性との間で子供をもうけることはない。少子化とは無関係だ。」というご指摘も数多くいただきました。これも番組出演前から想定していたことで、確かにそういう事例が多いと思いますが、バイセクシャルで現行制度の中において異性間の結婚により子供をもうけている方もいらっしゃるはずですから、「少子化とは無関係だ」と断言することができるかは疑問です。

 なお、もし(体外受精を含めた)何らかの方法で、こうしたカップルの方が子供をもうけた場合、その子供のアイデンティティなどの議論も必要になってくるでしょう。

 繰り返しになりますが、性的マイノリティーの方々の不利益や差別は極力解消していかなければいけないという立場ですので、例えば任意後見制度など現行法上認められている手法でどこまでのことができるかを議論したり、場合によっては権利保護のために既存の法律を改正することには決して反対するものではありません。現に、放送でも申し上げましたが、性同一性障害者の性別変更を認める法律も施行されており、こうした要件や手続を満たせば、同性カップルも結婚することができます。ただ、不利益を極力解消することと、同性カップルに異性間と同じ結婚を正面から認めるということの間にはやはり差があると感じるのです。

 ちなみに、私が党のヘイトスピーチ対策プロジェクトチームの座長代理であることから、「性的マイノリティー差別を行うヘイトスピーチを行う人物がこのような役職に就くのは不適切だ」という書き込みがツイッター上見られますが、このブログをお読みいただければ全くそのような批判が当たらないことはお分かりだと思います。(もちろん、今世界で議論している「ヘイトクライム」や「ヘイトスピーチ」が単なるヘイト(嫌悪)と違うことも承知していますし、これが現行法上の名誉毀損罪や侮辱罪でカバーされない部分があることが問題であることも承知しています。)

 皆様のご理解をお願い致します。

あわせて読みたい

「同性婚」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    ヘイト年金所長更迭 被害者語る

    BLOGOS編集部

  2. 2

    イチローへの批判を選手達が一蹴

    WEDGE Infinity

  3. 3

    秋元康監修のSushi劇場が大爆死

    木曽崇

  4. 4

    欧米の1周遅れな日本は「幸運」

    橘玲

  5. 5

    橋下氏「10年前の大阪に戻すな」

    橋下徹

  6. 6

    混浴投稿の炎上に元AV女優が持論

    AbemaTIMES

  7. 7

    無料ネットサービス依存で支障も

    かさこ

  8. 8

    佳子さまのお相手質問拒否が波紋

    女性自身

  9. 9

    移民時代に問う「日本とは何か」

    BLOGOS編集部

  10. 10

    相場の倍で中古PC売る業者を直撃

    PRESIDENT Online

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。