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- 2011年03月17日 15:30
福島原発は危機的な状況なのに、何故東電や政府はこうも後手後手なのか(追記あり)
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被災地で救援活動をする自衛隊の人々、海外から駆けつけてくれた救援隊には頭が下がります。
特に、原発の現場で冷却作業を続ける作業員の方々にはひたすら頭を垂れるよりほかありません。死を覚悟しなくてはこんな仕事はできないでしょう。
彼らは危険値を超えている放射線が充満し、停電で真っ暗な中を、懐中電灯だけをたよりに海水を注入しています。東電は現場に残った50人は誰なのかを明らかにしていないため、ニューヨークタイムズは彼らを「フェースレス50(顔のない50人)」と呼び、その自己犠牲精神を絶賛しているそうです(msn産経ニュース 自己犠牲50人「最後の防御」 米メディアが原発作業員を絶賛2011.3.16 19:11 より)
しかしこれをくれぐれも東電という「会社」の美談にしないで欲しいと強く思います。
50人の作業員は、地震国に原発を作るべきでないという有識者や地元住民の批判を封殺して原発建設をごり押しした会社のエゴの尻拭いをさせられているのです。彼らは電力会社の強欲の犠牲者です。
社長自ら出てきて現場で陣頭指揮でもとったらどうかと思うのですが、お偉いさんはいつでも必ず安全な場所にいて、犠牲を強いられるのは末端の社員ばかりです。
(東電が今後彼らに対する責任を果たすのを監視するためにも誰が残ったのかを隠すのは良くないと思います。)
フェースレス50に絶賛を惜しむことはありません。
しかし同時に、従前からの警告を無視し続け、このような危機的事態に陥っても尚も不都合な事実を隠蔽するかのような態度をとりつづける電力会社に対する批判を緩めることもありません。
3号機には毒性の強いプルトニウムがあり、そこからは蒸気が出ています。
前のエントリーでも記載しておきましたが、東京都、神奈川でも奮迅からわずかにセシウムが検出されました。
今朝の中日新聞の一面トップ見出しは「使用済み燃料冷却不能」
これは最悪の事態は時間の問題と覚悟せねばならないということを意味するのではないでしょうか?
菅氏自身、昨日の段階で「今後さらなる放射性物質漏えい危険高まっている」、そして今日は「最悪なら東日本はつぶれることも想定しなければならない」と発言しています。
なのに相変わらず半径20〜30キロは屋内待機でそれ以上は何の指示も無しとは、政府や東電の危機意識ってどれだけ麻痺しているのでしょうか。
アメリカだって半径80キロ以内の米国人に待避を指示したというのに、甚大すぎる危機の前にもはや政府と東電は思考停止してしまったとしか思えません。
政府は「放射線はレントゲンより低い、安全な数値である」等々となだめようと必死です。
しかし檜原転石さんからもコメントをいただきましたが、この安全とは、あくまでも急激に異常が出ない、すぐには死なない、という意味でしかありません。
普通の人はレントゲンはせいぜい1年に数えるほどしか取りませんが、もしずっと24時間何日間もレントゲンの放射線を浴び続けたら非常に危険であることは誰だって分かります。
周辺住民はこれからも通常より高い放射線を日常的に継続して浴び続けなければならないのですから、健康に重大な影響を及ぼすのはわかりきったことではないですか。
放射線入りの水道水も一口二口なら害はなくても、原発の周辺住民はずっとその水を使い続けなくてはならないのです。
特に、原発の現場で冷却作業を続ける作業員の方々にはひたすら頭を垂れるよりほかありません。死を覚悟しなくてはこんな仕事はできないでしょう。
彼らは危険値を超えている放射線が充満し、停電で真っ暗な中を、懐中電灯だけをたよりに海水を注入しています。東電は現場に残った50人は誰なのかを明らかにしていないため、ニューヨークタイムズは彼らを「フェースレス50(顔のない50人)」と呼び、その自己犠牲精神を絶賛しているそうです(msn産経ニュース 自己犠牲50人「最後の防御」 米メディアが原発作業員を絶賛2011.3.16 19:11 より)
しかしこれをくれぐれも東電という「会社」の美談にしないで欲しいと強く思います。
50人の作業員は、地震国に原発を作るべきでないという有識者や地元住民の批判を封殺して原発建設をごり押しした会社のエゴの尻拭いをさせられているのです。彼らは電力会社の強欲の犠牲者です。
社長自ら出てきて現場で陣頭指揮でもとったらどうかと思うのですが、お偉いさんはいつでも必ず安全な場所にいて、犠牲を強いられるのは末端の社員ばかりです。
(東電が今後彼らに対する責任を果たすのを監視するためにも誰が残ったのかを隠すのは良くないと思います。)
フェースレス50に絶賛を惜しむことはありません。
しかし同時に、従前からの警告を無視し続け、このような危機的事態に陥っても尚も不都合な事実を隠蔽するかのような態度をとりつづける電力会社に対する批判を緩めることもありません。
3号機には毒性の強いプルトニウムがあり、そこからは蒸気が出ています。
前のエントリーでも記載しておきましたが、東京都、神奈川でも奮迅からわずかにセシウムが検出されました。
今朝の中日新聞の一面トップ見出しは「使用済み燃料冷却不能」
これは最悪の事態は時間の問題と覚悟せねばならないということを意味するのではないでしょうか?
菅氏自身、昨日の段階で「今後さらなる放射性物質漏えい危険高まっている」、そして今日は「最悪なら東日本はつぶれることも想定しなければならない」と発言しています。
なのに相変わらず半径20〜30キロは屋内待機でそれ以上は何の指示も無しとは、政府や東電の危機意識ってどれだけ麻痺しているのでしょうか。
アメリカだって半径80キロ以内の米国人に待避を指示したというのに、甚大すぎる危機の前にもはや政府と東電は思考停止してしまったとしか思えません。
政府は「放射線はレントゲンより低い、安全な数値である」等々となだめようと必死です。
しかし檜原転石さんからもコメントをいただきましたが、この安全とは、あくまでも急激に異常が出ない、すぐには死なない、という意味でしかありません。
普通の人はレントゲンはせいぜい1年に数えるほどしか取りませんが、もしずっと24時間何日間もレントゲンの放射線を浴び続けたら非常に危険であることは誰だって分かります。
周辺住民はこれからも通常より高い放射線を日常的に継続して浴び続けなければならないのですから、健康に重大な影響を及ぼすのはわかりきったことではないですか。
放射線入りの水道水も一口二口なら害はなくても、原発の周辺住民はずっとその水を使い続けなくてはならないのです。