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韓国の抱えるふたつの病が起こした駐韓米国大使襲撃事件

駐韓米国大使襲撃事件の信じられない光景が報道で流れていますが、まさに韓国の抱えるふたつの病が引き起こしたかのような事件でした。ひとつは、ひたすら日本に追いつけ追い越せと経済成長を追い求めてきた韓国社会に生じてしまった緩みや歪です。もうひとつはいわゆる市民団体、マスコミ、そこにネットまでが取り憑かれたように煽り、政治・外交まで歪めてきた偏狭な反日ナショナリズムの熱病です。

米国務省ナンバー3のシャーマン次官の発言で緊張感が高まっていたなかで、なぜ過去にも問題を起こしていたキム・ギジョンがやすやすと事件を起こせたのでしょうか、信じられない警護の杜撰さでした。
韓国「日本寄りだ」 シャーマン次官発言で米韓紛糾 - 政治・社会 - ZAKZAK

セウォル号事故で海洋警察が機能していなかったこと、またその後の地下鉄列車衝突事故などにも通じる韓国社会の緩み、大韓航空で起こったナッツリターン事件のような歪にも通じるものを感じさせます。いくら経済成長を遂げたとしても、まだ国家、また社会の未熟さを露呈してしまったのです。

しかも、テロ事件が起こっただけでも、国家の信用を失う事態だった上に、傷つけられ、傷口を抑えるマーク・リッパート大使を追った報道映像は、テロが起こった後も、まるで無防備そのものであることを生々しく物語っていました。もしもうひとりテロリストがいれば、大使は殺害されていたかもしれません。

もうひとつの偏狭な反日ナショナリズムの熱病で、とくに安重根を英雄視したことは、テロリズムを礼賛したに等しく、今回の事件はそのツケが回ったことになります。乱暴に反日というポジションを取ろうとすると、安重根ぐらいしか祭り上げる人物がみあたらないことに、そろそろ韓国社会も気がついてほしいものです。安重根の伊藤博文暗殺については疑問が多く残っています。そもそも伊藤博文が日韓併合に反対する立場であったことなどは韓国では無視しているのでしょうか。史実は歴史家の研究に任せるとして、こちらに疑問点がまとめられていますのでご参照ください。
【残念】”安重根”ではなかった!!伊藤博文暗殺の犯人はロシア特務機関! - NAVER まとめ

韓国で気になるのは、市民団体が偏狭な反日ナショナリズムに火をツケ、マスコミがそれを煽り、またネット社会がさらに増幅するメカニズムが定着してしまったのではないかということです。

韓国でも、一般社会ではそんな強い反日感情をもつ人は少ないと言われていますし、竹島問題で、いったん減った訪日旅行者も回復してきているのですが、問題は政治や外交が、ナショナリズムで身動きが取れなくなってしまっていることです。

日本もそんなメカニズムにハマってしまう危険性はつねにあります。しかし、日本にも偏狭なナショナリズムに酔った、排外主義的なサイトやSNSでの書き込みも多数存在しますが、ただネットがそれ一色に染まるということにはなっていません。

中国のブログやSNSも一時は反日感情一色でしたが、中国のブログやSNSへの書き込みを紹介しているメディアを見ていると、昨今は、むしろ、中国では訪日経験をした人たちが、日本に対して抱いていた不信感や誤解が解けたとか、日本を見直したという発言、同じ中国人のマナーが恥ずかしいといった発言のほうが増えてきていると伝えています。

どうも、韓国だけが膠着状態のまま、なかなか反日感情から似け出せないようです。今回の事件で韓国のネットも揺らいでいるとはいえ、発言を見ていると、まだまだ歴史のご都合主義的な解釈による反日ナショナリズムの洗脳からは抜け出せないようです。
駐韓米国大使襲撃事件、韓国は対米交渉力の低下を懸念・・韓国ネット「これは世界に対する韓国の弱点」「謝罪を要求するどころか逆に…」|中国情報の日本語メディア―FOCUS-ASIA.COM -

さて朴槿恵大統領の支持率の低下に歯止めがかからず、レイムダック状態に陥りかけているなかで、この事件がどう影響するのでしょうか。韓国が米国に大きな借りができてしまったことは覆すことができず、米国の望むように日韓関係修復に動かざるをえなくなってくるのでしょうか。いい意味で朴槿恵大統領が、国内世論に抗してでも日韓関係修復に賭ける行動にでてくれることを願いたいところです。

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