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北欧の教育を見てみよう〜「受けてみたフィンランドの教育」を読んで(1)

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遅くなりましたが、この記事の続きになります。

以前「スウェーデンの教育を見てみよう」というエントリーをvol.2まで書いて続きがほったらかしになっていました^^;
スウェーデンの教育を見てみよう〜その1・高校教育無償化によせて
スウェーデンの教育を見てみよう〜その2・質の高い民主主義教育

スウェーデンだけでなくもう少し幅を広げて、フィンランド等も含めた北欧の教育を見ていきたいと思います。このシリーズは不定期にぼちぼち続けて行く予定です。

フィンランドもスウェーデンと同じく入学金、授業料は当然タダ、それ以外に学校での昼食、軽食もタダです。(日本は給食費はタダではない)
払うのは交通費だけですが、子供は大概近くの学校へ徒歩で通うことが多いです。
公共交通機関で通う子供もいますがせいぜいバスで20分以内、日本みたいに一時間以上かけて通う子供はいません。通学に時間を取られない分、時間的余裕も生まれますね。
大学は全て国立で、学生は毎月、国から奨学金を受けられます。寮に入れば寮費もタダです。

学校は市町村規模の行政区ごとに予算が割り当てられ、学校規模に応じて行政区の教育委員会が配分します。
国は教育の最終目標を定めていますが、カリキュラムは行政区の教育委員会と各学校の裁量の幅が広く、何年生で何を教えるかについてもかなり学校に自由が認められています。日本のように画一的学習指導要項はありません。
行政区の中には複数の学校があり、子供達は通いたい学校を第三希望まで書いて教育委員会に提出し、振り分けが行われます。
その時何を基準にして選ぶかというと、第一に上がるのが「歩いて通える範囲で、親も子も知り合いがいること」なんだそうです。

中高一貫教育が多く、小中高一貫教育もあります。義務教育は中学までというのは日本と同じです。
小学校、中学校、高校も入試はありません。
大学に入るための試験はあるので、予備校みたいなのはあることはあるのですが、日本のように受験のため3年間びっちり塾通いしたり、日本のような受験戦争は存在しません。
一クラスはだいたい15〜30人くらい。少人数学級ですね。

フィンランドでは学校は「学ぶ場」という意識がハッキリしています。だから生徒は授業中居眠りしません。
「日本では学校が終わってから塾に通ったり家庭教師について受験用の勉強をする」
というと目が点になるそうです。何故学校に二つも通うのか、何故授業中居眠りして授業後塾に行くのか理解に苦しむようです。

学校には校則もなければ制服もありません。髪を真っ赤に染めようが唇ピアスをしようが学校でたばこを吸おうが、先生は注意しません。
が、そういう生徒も授業は一言も聞き漏らすまいと集中します。
もし授業中態度が悪い生徒がいたら先生は黙って教室を出て行くよう促すだけで、後から呼び出したりもしません。
(そういえばスウェーデンでも女の子が学校にお化粧やおしゃれをしてくるのは自由で、なんとお化粧に最も力が入るのは小学校高学年の頃だそうです。男の子もワックスで髪をとがらせたりしてそれぞれファッションを追及しますが、特に先生は注意しません。
おもしろいもので、濃いお化粧や奇抜なファッションに凝るのはこの頃までで、中学、高校に進むにつれメイクもナチュラルになり、大学ではすっぴんだったりするそうです。
格好付けたがったり自分の個性的ファッションを強烈にアピールしたい時期っていうのは必ずあり、一種の通過儀礼のようなものですから、押さえつけたりはしないようです。)

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