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「働かない人がいてもいい」がこれからの時代の価値観に

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▶価値観変化も重要に



こういう話を何度か周りの人たちにしたことがある。面白いことに、その受け止め方は二極化する。仕事がなくなることを心配する人と、喜ぶ人の二極化だ。傾向としては、男性よりも女性のほうが、また年配者より若者のほうが、この変化を喜ぶ人が多い。「贅沢さえしなければ、嫌な仕事をしなくても生きていける」。彼らはそう受け止めているようだ。

明らかに2つの異なる価値観が存在している。価値観変化の過渡期なのかもしれない。

井上智洋氏は、「価値観は変えていかなければならないものの1つ。まじめに働くのがえらいという勤労道徳は変化せざるをえなくなる。働きたくても仕事がない時代になるのだから」と指摘する。

所得を獲得できる仕事を少ししかしていない、あるいは所得になるような仕事をまったくしていないという人が、今後は急増する。そんな社会にあって「働かざる者、食うべからず」「働かない者は、人間のクズ」という価値観が今後も継続すれば、多くの人を精神的に苦しめる結果になるだろう。

井上氏によると、日本でもヨーロッパでも勤労道徳が強調されるようになったのは近代以降。「資本主義的発展のために必要な価値観だったのだと思います。でもその価値観を徐々に捨て去るときが今、来ているのかなと思います」と語る。「最近は、ワーク・ライフ・バランスの重要性が語られるようになってきましたが、今後はそれがさらに進み、働かない人がいてもいいじゃないか、という価値観に変化していかなければならなくなるように思います」。

働かない人がいてもいい。その価値観が広まる前に、仕事が消滅する社会が到来する可能性が十分にある。いやその可能性のほうが高いかもしれない。

心のケアも、これからは重要な問題になっていくことだろう。

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