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【衆院予算委】「史上最悪の『政治とカネ』まみれの内閣」馬淵、玉木、後藤各議員が責任追及

 衆院予算委員会では25日、西川前農水大臣の辞任を受けた補充的な基本的質疑が行われた。民主党から馬淵澄夫、玉木雄一郎、後藤祐一各議員が、今回の「政治とカネ」の問題に関して、西川前大臣の説明責任や安倍総理の任命責任についてただした。

馬淵澄夫議員の質問

 馬淵議員は「総理の任命責任とは何か」という観点から質問した。馬淵議員は1985年から2015年までの30年間で17人の大臣が「政治とカネ」の問題で辞任した事実を示し、そのうち2006年に発足した第1次安倍内閣と最近の第2次以来の安倍内閣を通算した3年2カ月の間では、佐田玄一郎行政改革担当大臣、松岡利勝農水大臣、赤城徳彦農水大臣、遠藤武彦農水大臣、松島みどり法務大臣、小渕優子経産大臣、西川公也農水大臣と、計7人の閣僚が辞任したことを明らかにした。馬淵議員は「17人のうち7人、実に41%だ。歴代の内閣のなかで突出しており異常な数字だ」と突きつけ、「総理が果たすべき責任とは『政治とカネ』の問題に対処することだ」と迫った。安倍総理は「任命責任は私にある」としながらも「(政策を)前に進めていくことが私の責任だ」との答弁に終始し、「政治とカネ」について自ら率先して取り組もうという姿勢は示されなかった。馬淵議員は「もし8人目(の辞任する大臣)が出た場合には、辞職する覚悟をもっていただきたい」と釘を刺した。

玉木雄一郎議員の質問

 玉木議員は、西川前農水大臣が落選中に地元企業の顧問を務めていたことに関して、西川氏自身が23日の予算委員会で「(顧問としての職務内容や報酬、在任期間について)精査をして報告する」と答弁しながら、報告することなく辞任したことから「西川氏の説明責任は果たされていない」と追及した。

 西川氏は、顧問を勤めていた企業の社長から「何も仕事を頼まない、再起に向かって一生懸命働け」と言われていたと答弁している。そこで玉木議員は、西川氏の顧問契約の形態によっては法的な問題が生じるのではないかと指摘。「何も仕事をしない人に社長個人からお金が払われたのであれば、控除分を除けば贈与税がかかるし、法人からであれば所得税がかかる。会社の側から見れば、勤務実態のない人に支払われたのであれば架空経費の計上になり、法人税法の問題にもなりうる。一方で『再生に向けて頑張れ』と支援されたのであれば政治献金、寄付にあたるので政治資金規正法上の記載の義務を負うことになる」と述べ、西川氏の顧問契約がどのようなもので、どのように処理されたのかを明らかにするべきだと主張した。その上で玉木議員は、26日に西川氏の「顧問リスト」が提出されることを前提に、大島予算委員長に「西川氏に参考人として委員会に出席してもらい、本人が説明責任を果たす機会を差し上げてはどうか」と提案した。

 また、玉木議員は、一部の報道によって玉木議員自身への献金について違法性が疑われるかのように報じられたことについて、「人に求める以上は、私も自分の説明責任を果たしたい」と述べ、自らの政治資金収支報告書を提示して説明したうえで、同様の献金が林農水大臣への収支報告書にも見られると指摘。林農水大臣、安倍総理とも、玉木議員と林大臣の献金の事例には問題がないとの認識を示した。

後藤祐一議員の質問

 後藤議員は、西川氏の大臣辞任に関して起用した責任を認め「任命責任がある」と陳謝した安倍総理に対し、「総理が認めた任命責任のなかに任命時点における政治と金のチェック、いわゆる身体検査が甘かったことの責任は入っているか」と指摘。これに対して安倍総理は、「身体検査は個人のプライバシーという問題もあるので、私どもで知り得る限りをチェックすることはあるが、実際に国家権力を活用して本人のプライバシーに入ることはもちろんしてはならないと考えている。政府と議員という関係もあり、自ずとかなりの限界がある」などと開き直った。

 また、これまで政治とカネの問題で辞任した小渕前経済産業相らも含めて、説明責任を果たすよう総理として促すべきだと要請。これに対しては安倍首相は「私が説明責任を果たせという命令をするということではなく、それぞれの議員の見識の中で、説明責任を果たしていくべきだ」などとして、リーダーシップを発揮する気持ちがない後ろ向きな答弁だった。

民主党広報委員会

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