- 2015年02月27日 15:33
「西川前農水大臣の説明の根拠が崩れた」高木国対委員長
高木義明国会対策委員長は27日昼、定例の記者会見を開き、同日の衆院予算委員会で行われている集中審議について感想を述べた。
午前の予算員会では、後藤祐一、柚木道義の両議員が、安倍内閣閣僚の「政治とカネ」の問題として西川前農林水産大臣、下村文部科学大臣、望月環境大臣、上村法務大臣の疑惑についてただし、古川元久、松本剛明の両議員は経済政策や税制について質問した。
高木委員長は、「古川、松本両議員は、経済・財政問題について非常に論点を突いた、いい質問をしていた。同時に、国のトップリーダーの足元で『政治とカネ』の問題がある。政治姿勢についてただしていくべきことはただしていくのが野党の責務だ」と感想を述べた。特に西川前農水大臣の問題については、「補助金の交付を受けていた企業から多額の顧問料を受け取っていたことが明らかになった。しかも顧問を務めていた時期と補助金の交付決定の時期とは完全に重なるということだ。補助金の交付について『知らなかった』という西川前大臣の説明は根拠が大きく崩れたと言える。この点については、参考人招致を要求したが、理事会で扱われることになったので、協議を見守りたい」と述べた。
「政治とカネ」の問題について集中審議を求める考えがあるかとの問いには、小渕前経済産業大臣の問題も含めて説明責任を果たすことを求めていく考えを示した。
なお高木委員長は、来週3月2日の衆院予算委員会での質疑を民主党は「女性デー」と位置づけ、西村智奈美、山尾志桜里、鈴木貴子、阿部知子、金子恵美の5人の女性衆院議員が質問に立つことを明らかにした。