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平和について(8)・・・集団的自衛権ってナニ?(6)

先週に引き続き、防衛駐在官の仕事についてお話しましょう。何度も申し上げますが情報はタダではありません。それはカネを出せばいいということではありません。当然、情報を出す側にとってのメリットがあるかないかという部分、それが、もしかしたらカネかもしれませんし、或いはこちらの情報かもしれません。さらには、その情報を出す側の国益にかなうのかどうか???という点についてもっと深く考察すべきではないでしょうか。それと、駐在して帰ってきたらもうすでにポストがなくなっている!というのでは話になりません。つまり駐在することによって、本人に人事上のデメリットが生じるのであれば、やる気をなくします。この「やる気」という部分、本当に重要です。

「ヒューミント」という言葉を皆さん、ご存知ですか?ヒューマン・インテリジェンスという意味で、要するに人を介して情報を収集することです。これってとても重要です。今日のように衛星で空から情報を取れ、さらにはITが発達しているとしても最後は、人間関係で・・・やはり最後はアナログですよね。

「ゼロ・ダーク・サーティー」という映画を皆さん、ご存知でしょうか?この映画は「ビン・ラディン」を追うCIA女性分析官の物語といってもいいでしょう。そこで少し出てくる内容は、いろいろな国の様々な情報・・・一見、とかく見逃してしまう情報をつなぎ合わせていく作業・・・途方もない作業から、それら点を線にまとめ上げ、最後にビン・ラディンを追い詰めていくという内容ですが、おそらく、情報分析というのはこれくらい、地味なものだと思います。

ところがです。実際、あった話・・・それは私のことですが、この仕事を始めるずっと前、私がまだまだ若い頃、当時しばらくソウルにいた頃です。新聞社におりましたが、日本大使館の職員が殆ど、私の存在を知っているにもかかわらず、殆ど接触をしに来ませんでした。。。もちろん、彼らにとっての私は何の価値も見出せない存在だったのでしょう。それは認めます(笑)。しかしこれほど日本語が出来て、さらには少なくとも韓国最大の新聞社に所属している者と接触すれば、私を介して、いろいろな人脈を発掘できるのではないかと思わなかったのでしょうか?もし私が日本大使館の職員なら、当然、やってみたと思いますよ。たとえ空振りになったとしても、別に失うものは何もないですから・・・。

ですから私は当時、ソウルの日本大使館はどんな情報を霞ヶ関の外務省本省に送っていたのかとても疑問に思いました。もちろん、私の新聞社に対して大使館の職員は当然、他のルートを通じた人脈はあったと思います。別に私は焼きもちを言っているのではありませんよ。ただ私の関係で100人のうち1人でも新しい人脈が発掘できたらそれはそれでいいとは思わなかったのでしょうか!先ほどの映画の「点」ではないですが、「点」は多いほど「線」に近くなっていいのだと思いますが・・・。要するに、現地の人間にお尻を向けて東京ばかりを向いていたら本来は仕事にならないのです。でももし、それで出世が決まるのなら、誰でもそうするでしょう。

つまり情報収集の究極点は、人事制度にあるといっても過言ではないと思います。この続きはまた来週。

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