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投資をすることの意味

「なぜ投資をするのか?」

自分の財産をふやすためじゃないか!

私たち投資家から見れば、まさにそのとおりである。

自分のお金を効率的に維持管理運用し、将来のライフイベントをより楽しむために私たちは投資をするのである。

みなが皆、自分の望むライフイベントを達成していけば、それを提供する会社の売上げも利益も伸びていく(マイホームを手に入れれば、不動産業や建築業で仕事をする人たちの仕事も増える。

住宅ローンを組む人が出てくれば、銀行はお金の貸出先ができて融資が伸びる。マイカーや家電製品などをはじめとする大型の耐久消費財であっても、レジャーや趣味の習い事であっても、同じこと。それを提供する企業の売上げに貢献することができる)。

兎に角、お金を使うということは「お金を循環させる」ということである。

「お金を循環させる」ためには、手元にお金がないとそれができないし、お金がふえない、将来のライフイベントが達成できないと不満や不安を叫んで、みんながお金を使わない、みんながお金を使えない状況が出来上がってしまうと、「お金が循環しない」ので結局、誰の懐も潤わない。

企業は売上げや利益が伸びないから従業員の給料を上げることができない。給料が上がらないから従業員は将来の不安をいつまでたっても解消できない。悪循環極まりない。

個人だけでなく企業も同様、より大きな利益を生み出し、新たなサービスや製品あるいは技術を生み出すために更なる投資をすべし、と今やそこかしこで叫ばれている。

金融庁や東京証券取引所などが上場企業に対し社外取締役を複数名配置しなさい!とルール決めしようとしている。

会社法も改正されこの「社外取締役制度」は大手上場企業にとってはいまや義務になっている。会社内の生え抜きの取締役ばかりで会社を運営していると過去の慣習や業界の常識に縛られて新たな発想が生まれない。

そればかりか、保守的な考え方にとらわれ、効率的にお金を使おうとはしないで万が一の場合に備え(長期間にわたり不況が継続しているために万一のたくわえを重視している)、ただただ内部留保を積み上げるばかりである。

株主から託された資金も、これまでに積み上げてきた利益も、使わなければ(投資していかなければ)新たな利益(富)を生み出さない。雇用も維持されないし、それでは世の中がよくならないのである。

企業の投資を活性化させるために社外からの声を取り入れるべく「社外取締役制度」が導入された。

また信託銀行や年金も「もの言う株主」として君臨し始めた。昨年末、国民年金と厚生年金はこれまで以上にリスクをとった運用をすることが決まった。従来は半分上が日本の国債で運用していたが、今回のリアロケーション(運用配分の見直し)によって半分は株式での運用(国内株25%、海外株25%)に切り替わる。

非常に積極な運用に方向転換したのである。年金も数十兆円の資金を株式市場に投じ、資金を投下した先の企業に対し、より効率的な経営を促そうと口を挟み始めた。株主利益の還元や経営そのものにも口を出してくる。

また、これまで大手上場企業と金融機関は株式の持ち合いという特殊な構造から、お互いにほとんど経営に対してモノを言わなかったが、バブル崩壊以降、株式の持ち合いの多くが解消となり、いまや純然たる投資家として金融機関(特に信託銀行や保険会社など)も投資した先の企業経営に口を出し始めている。

企業が本当に新たな投資をして、お金が活性化し、本当に日本の企業が復活してくるとするならば、「投資家」としての側面を持っておかなければ、企業収益の恩恵には被りにくいのである。

もちろん「勤労者」としてもいずれ恩恵はこうむることが出来るのだろうが、それは本当に本格的に景気が良くなり始めてからの話で、まだかなり先のことである。マーケットは期待先行で上昇し始めるということはいつも話すとおりである。

多くのことが少しずつ動き出している。

昨年からスタートしたNISAも限度額引き上げ、対象年齢の拡大(こどもNISAの新設、昨年までは20歳以上の人しか活用できなかった)が検討されている。 あるいは2001年からスタートした確定拠出年金(401K)もサラリーマンの投資を促すために(現状ほとんどのサラリーマンは元金保証の商品を選択している)、敢えて厚生労働省においては今、「元金保証型商品」の排除が検討されている。さらには当該制度をこれまで活用できなかった公務員にまで対象範囲を拡大することが前向きな議論として出始めている。

いよいよ1600兆円に及ぶ個人金融資産が「投資」に向けて動き出す素地が生まれようとしているのである。

企業が使わないお金を内部に溜め込む、個人が使わないお金を利息のつかない預貯金や必要もない保険に眠らせておくことはそろそろ限界に近づいていると思う。過去20年日本のお金のほとんどが死んでいる。お金は使われてこそ意味がある。お金は使われなければ新たなお金を生み出さない。その連鎖が過去20年にわたり日本では遮断されているのである。そろを断ち切るときが到来しようとしている。

いざ!投資へ!

前回のブログで貯めて増えたお金は使って欲しいとコメントした。そしてまた新たな夢や次のライフプランを実現させるために、すぐさま投資を再開して欲しい。

すべての日本人の財布の中身が「稼ぐ ふやす 使う 再び稼ぐ ふやす 使う」が好循環し始めたならば、もう日本に怖いものはない。

勇気をもって全員で一歩踏み出そう!

そして周りをドンドン巻き込んでいこう!

私は日本人の復活ののろしが上がることを期待してやまない。

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