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トルコ飛び地からの儀仗隊の撤収

確か随分前になりますが、トルコが歴史r的にシリア内に領土を保有しているオスマントルコ創始者の祖父の廟が、シリア軍だったかクルド勢力だったかに包囲される可能性があるとかいうニュースをお伝えした事があったかと思います。

戦略的に重要な地点でもないらしく、すっかり忘れていましたが、その祖廟がISに包囲されていたらしく、トルコ軍が21~22日にかけてか、遺体とともに儀仗兵(約40名と言っているので、一個小隊か?)を撤収させたとのことです。

それだけの作戦ではありますが、トルコ軍は空軍機、攻撃ヘリ、ドローンを動員し、戦車39両、装甲車57両が参加し、特殊部隊も含め572名の兵士が参加したとのことです。

この祖廟は、トルコ国境から37kmの地点にあり、オスマントルコの創始者の祖父Suleyman Şah の遺体が安置されていたとのことですが、遺体を撤去した後はISが悪用しないように廟そのものは破壊されたとのことです。

http://www.hurriyetdailynews.com/-turkey-evacuates-troops-at-historic-tomb-in-syria-one-soldier-killed.aspx?pageID=238&nID=78662&NewsCatID=352

http://www.todayszaman.com/latest-news_turkey-evacuates-troops-at-suleyman-sah-tomb-in-syria-one-soldier-killed-in-accident_373272.html

事件はそれだけで、ISとの衝突もなく(兵士が1名事故で死亡しただけ)、敢えて大きく取り上げる問題ではないかと思いましたが、若干の点で興味を引いたので・・・

1は、ISの廟の包囲については、トルコのジャーナリストがかなり前から報道していたが、内務省が否定していたとのことです。

また、トルコ兵士は30日だったか包囲され、その間補給もままならず、ISが食糧及び水を補給していたとのことです。

トルコとしてはこれまでも、廟と兵士の安全確保のためには、断固たる措置をとると宣言していて、仮にISが攻撃でもしていれば、トルコは自国領に対する攻撃とみなして、ISに対して戦争を開始することになり(そうなるとNATOの一国の領土がおかされたこととなり、集団安全保障の対象となる!!)、トルコもISも極めて慎重に互いの動きを見ていて、暗黙のうちにかどうか知らないが、ISが食糧、水を供給するので、トルコ軍は攻撃しないという了解ができていた可能性がつよ。

更に、一旦作戦を始めるとなると1個小隊の兵士の救出に、上記のような大部隊が参加することとなる。

何処となく、トルコとISとNATOとの裏での暗黙の了解みたいなものが感じられるのは、私だけでしょうか・・・

矢張りISに対して効果的なのは、大規模報復を示唆しての軍事的抑止効果なのでしょうか?

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