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  • 階猛
  • 2015年02月22日 12:03

NHK会長の資質を問う-予算委員会質疑

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放送法は、「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保する」、「放送に携わる者の職責を明らかにすることによって、放送が健全な民主主義の発達に資するようにする」ということを大原則にしています。NHKの籾井会長は、この大原則を理解していないのではないか。そんな問題意識から、20日の予算委員会では質疑に立ちました。

それに先立つ18日の民主党の会議では、籾井会長が経営計画の説明を行いました。経営計画には、「判断のよりどころとなる正確な報道」を目指すことがうたわれていました。私は、政府の意向に従うかのような籾井会長の姿勢は、現場を萎縮させ、報道の自由と民主主義を危うくするという懸念をかねてから抱いていました。そこで会長自身が正確な事実を伝える姿勢があるかどうか確認したいと思い、過去の国会での発言の誤りを認め、撤回したらどうかと提案しました。

それに対し、籾井会長は意味不明な弁解を延々と述べ、私がその矛盾を指摘すると、「経営計画の説明に来たので、こんなにたくさん時間を使って、また呼ばれるのはごめんだ」とか、「あなたの方が屁理屈だ」とか、「言葉尻の話だ」などと述べ、最後まで自身の誤りを認めず、やり取りの最後には「くだらん」などと捨て台詞を吐く始末でした。また、国会を「場外」と評するなど、国会を軽んじる発言もありました。さすがにこの態度は見過ごすことができず、私もかなり厳しい口調で反論しましたが、最後まで籾井会長の心には響かなかったようです。

予算委員会での「その際の自身の言動に問題なかったか」という質問に対しても、わざと答弁席までゆっくり歩いて時間稼ぎをした挙句、事務方の原稿を棒読みし、「私の言葉遣いが誤解を招いているのであれば残念」と述べただけでした。相変わらず誤りを認め、これを正そうという姿勢は見えません。籾井会長の罷免権を持つ経営委員会の浜田委員長や、その浜田委員長の罷免権を持つ安倍首相も、籾井会長の一連の言動を咎めるわけでもなく、まったく危機感が感じられませんでした。

特定秘密保護法の施行や海外渡航の制限という動きもあり、NHKだけでなく世の中全体に、お上に対して物をいいにくい雰囲気、世の中の空気に逆らわずおとなしくしていようという雰囲気が強まっている気がします。戦後70年を経て再び日本が暗黒の時代に逆戻りしてしまいかねない。このような時代だからこそ、NHKの会長には報道の自由や民主主義を大切にする人物が必要です。国民の受信料で支えられる公共放送たるNHKが、「日本偏向協会」の略称とならないよう、私は言うべきことを言い続けます。

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