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規制業種の株価は呪われる

半世紀以上、株式投資に親しんできて得た教訓の1つが、規制業種はどこかで大きな曲がり角を迎えるとの事実である。最大の事例が電力会社で、個人投資家の定番銘柄だったが、原発で呪われた。
規制業種の大きな曲がり角は、規制業種への呪いとでも表現すべきものだ。

薬品株もその類だろう。相当程度、日本の医療制度に守られ、安定した業績が得られてきた。しかし、医療制度が財政危機を迎え、株価が呪われている。もっとも薬品株の場合、新薬の開発という国際的な競争があるため、それが救いだと考えられる。飛躍する企業も出てくるだろう。
電鉄も規制業種だが、テリトリーが小さい分、罪が軽い。一方、トラック輸送では某日の丸運輸会社とクロネコとの戦いがあった。運輸省がトラック運送の許認可権を握り、規制していたのだが、クロネコが大暴れした。こちらはクロネコの圧勝で終わり、可哀想なことにペリカンが世の中から消えた。某日の丸運輸会社より規模の小さなトラック輸送会社の経営もさえないと理解している。
今後、クロネコと日本郵政との競争になるのだろうが、信書便のような規制を残して日本郵政を応援しようという国家政策は、冒頭の教訓からするとそっぽを向いたもの、呪いを呼び込むものでしかない。このことは、NTTグループとソフトバンクもしくはKDDIとの競争にたとえられる。しかも、KDDIのお里は国際電電(KDD)という国策会社である。そのKDDは、京セラが力を入れた新通信会社中心に事実上救済され、KDDIとなった。
金融も規制業種である。銀行を筆頭に、業績と株価がさえないのは周知である。今後は国際的な競争にさらされる。どの金融機関がどこまで競争に勝ち抜くかである。

狭い意味での規制業種ではないが、日本の大企業も政府頼みの傾向が強い。経団連という機関を全否定するわけではないが、その組織の主目的が既得権益を守ることにあるのはいただけない。新たな政策を政府に求めることもあろうが、我田引水のきらいが強い。アメリカと比べ、日本の旧来からの大企業の経営がさえないのも、やはり規制業種への呪いの一種だろう。
ということで、規制に守られているかどうかが、個人が長期に株式に投資する場合、重要な判断基準となる。規制に守られておらず、業績を伸ばしている企業にまずは注目し、投資するかどうかを決めることを推奨する。規制に守られた企業に投資している場合は、呪いの時期と規模を見極め、どこかで抜けるべきである。

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