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- 2015年02月19日 09:55
黒田総裁の直談判よりも問題なこと
私、今朝大変驚いたことがあります。
何のことかと言えば、安倍総理がとんでもないことを言っているのです。現政権の本質を物語っているとも言えるでしょう。
先ず、次のニュース記事を読んでみて下さい。安倍総理に大変寛大なフジテレビ系のFNNのニュースです。
さあ、如何でしょうか?
メディアによっては黒田総裁が総理に直談判したなんて報じているところもあるのですが…それは的外れというべきでしょう。
何故ならば、日銀総裁と総理はともに日本経済に対して責任を持つ立場にある訳ですから、直談判とか直訴とは違うのです。これが一民間企業の経営者が総理に何かお願いをしたというのであれば話は別ですが…
人によっては、黒田総裁は財務省出身者だから、景気回復よりも財政健全化を重視しているのだ、なんて思うかもしれません。
でも、どうなのでしょうね、そのように財政再建に真摯に取り組む者を一緒くたに悪者呼ばわりするのは。
いずれにしても、黒田総裁が財政再建を軌道に乗せることが如何に大切であるかと考えていることがこれで分かると思うのです。
言っときますが、今、安倍総理に対し、彼の気に入らないことをこのようにはっきりと言うことのできる人は殆どいないと言ってもいいでしょう。
ということは、黒田総裁は、安倍総理の機嫌を損ねることを覚悟の上でこのような言動に及んだということなのです。
なかなか骨があるじゃないか!
少し黒田総裁をほめ過ぎでしょうか?
多分、褒めすぎでしょうね。
私は、黒田総裁のこの発言は、将来彼の日銀総裁としての言動が改めて評価の対象になったときの保険であると思うのです。つまり、いわば無茶苦茶と言っていい「量的・質的緩和」がいずれ批判されるときが来た時に、俺はちゃんというべきことを総理に言っていたと言いたいのだと思うのです。もし、国債の価格が暴落するようなことになっても、俺はそのことを総理に警告していたのだから、責任は俺(黒田)ではなく総理にあるのだ、と。
そのような感想を禁じ得ないのです。
でも、驚くべきことはそんなことではないのです。
そうなのです、黒田総裁の発言に対する安倍総理の発言こそ問題なのです。
でも、どういう訳かメディアはそのことについては言及していません。ただ、事実を伝えるのみ。
なんと総理は言ったのか?
もう一度見てみましょう。
「格付け会社に働きかけるのが重要だ」
いいでしょうか? 安倍総理と黒田総裁が料亭かどこかで行った二人だけの密談でそんな話になったのではないのです。財政諮問会議という公式の場での発言なのです。
格付け会社に働きかけることが重要だなんて…
もちろん、格付け会社に対して、日本の実情を政府関係者などが十分に説明することはあっても当然ですが、しかし、「働きかける」というのは、説明とは違うのです。
私には全く理解ができません。
恐らくそれこそが安倍政権の本質なのでしょう。そして、全てはコントロール下にあるということなのでしょう。
まあ、そのような考えであるからこそなかなか安倍総理にモノ申す人が少ないのでしょうが…
何のことかと言えば、安倍総理がとんでもないことを言っているのです。現政権の本質を物語っているとも言えるでしょう。
先ず、次のニュース記事を読んでみて下さい。安倍総理に大変寛大なフジテレビ系のFNNのニュースです。
「先週行われた経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁が、日本国債が格下げされた現状について、極めてリスキーと指摘し、安倍首相に対して、財政健全化に本腰を入れるよう強く求めたことが、FNNの取材で明らかになった。
関係者によると、2月12日に行われた経済財政諮問会議で、日銀の黒田総裁は、民間の格付け会社が、2014年、日本の国債の格付けを引き下げたことによって、国債を保有する日本の銀行の経営に対する影響に懸念を示したうえで、状況は、極めてリスキーと指摘した。
これを受け、安倍首相は、格付け会社に働きかけるのが重要との考えを示したが、黒田総裁は、格付け会社のトップと話した際に、格付けを変えることはできなかったとしたうえで、安倍首相に対し、財政健全化に本腰を入れるよう強く訴えた。
日銀総裁が諮問会議の場で、首相に直談判するのは異例で、政府の財政健全化に向けた姿勢に、あらためて強い危機感を表した形となった。」
さあ、如何でしょうか?
メディアによっては黒田総裁が総理に直談判したなんて報じているところもあるのですが…それは的外れというべきでしょう。
何故ならば、日銀総裁と総理はともに日本経済に対して責任を持つ立場にある訳ですから、直談判とか直訴とは違うのです。これが一民間企業の経営者が総理に何かお願いをしたというのであれば話は別ですが…
人によっては、黒田総裁は財務省出身者だから、景気回復よりも財政健全化を重視しているのだ、なんて思うかもしれません。
でも、どうなのでしょうね、そのように財政再建に真摯に取り組む者を一緒くたに悪者呼ばわりするのは。
いずれにしても、黒田総裁が財政再建を軌道に乗せることが如何に大切であるかと考えていることがこれで分かると思うのです。
言っときますが、今、安倍総理に対し、彼の気に入らないことをこのようにはっきりと言うことのできる人は殆どいないと言ってもいいでしょう。
ということは、黒田総裁は、安倍総理の機嫌を損ねることを覚悟の上でこのような言動に及んだということなのです。
なかなか骨があるじゃないか!
少し黒田総裁をほめ過ぎでしょうか?
多分、褒めすぎでしょうね。
私は、黒田総裁のこの発言は、将来彼の日銀総裁としての言動が改めて評価の対象になったときの保険であると思うのです。つまり、いわば無茶苦茶と言っていい「量的・質的緩和」がいずれ批判されるときが来た時に、俺はちゃんというべきことを総理に言っていたと言いたいのだと思うのです。もし、国債の価格が暴落するようなことになっても、俺はそのことを総理に警告していたのだから、責任は俺(黒田)ではなく総理にあるのだ、と。
そのような感想を禁じ得ないのです。
でも、驚くべきことはそんなことではないのです。
そうなのです、黒田総裁の発言に対する安倍総理の発言こそ問題なのです。
でも、どういう訳かメディアはそのことについては言及していません。ただ、事実を伝えるのみ。
なんと総理は言ったのか?
もう一度見てみましょう。
「格付け会社に働きかけるのが重要だ」
いいでしょうか? 安倍総理と黒田総裁が料亭かどこかで行った二人だけの密談でそんな話になったのではないのです。財政諮問会議という公式の場での発言なのです。
格付け会社に働きかけることが重要だなんて…
もちろん、格付け会社に対して、日本の実情を政府関係者などが十分に説明することはあっても当然ですが、しかし、「働きかける」というのは、説明とは違うのです。
私には全く理解ができません。
恐らくそれこそが安倍政権の本質なのでしょう。そして、全てはコントロール下にあるということなのでしょう。
まあ、そのような考えであるからこそなかなか安倍総理にモノ申す人が少ないのでしょうが…