- 2015年02月06日 18:36
山本太郎議員の勇気ある行動と小沢一郎の沈黙
報道で知ったばかりだから詳しいことはわからないが、山本太郎議員が参院のテロ非難決議の採決時に退席して、その理由を記者会見で明らかにしたという。
テロ決議のすべてに反対というわけではないが代案を提案したが聞き入れられなかったとして、次の提案をしたことを明らかにしたらしい。
すなわち、1.人質事件のさらなる検証の必要性 2.イスラム国を生んだイラク戦争の総括の必要性 3.決議案の英訳の必要性 4.特定の国名の削除(特定の国名が入ることで有志連合との距離が取れなくなるからということらしい)
このうち4.については、必ずしも報道だけではよくわからないが、その趣旨が、私が主張しているように、イスラム国と戦っているのは有志連合に過ぎないという実態を、あたかも国際社会全体がテロと戦っているが如き文言を使うのは賛成できない、という意味なら同感である。
この4点はいずれもまともな提案だ。
それが一顧だにされなかったのなら、私でも退席する。
それにしても、この山本太郎の後に続く議員が一人もいなかったことは驚きだ。
あれだけ安倍首相の今回の対応を批判していた小沢一郎は、同志山本太郎の退席について、いまのところ沈黙を守っているごとくだ。
なぜだ。
この非難決議をめぐる経緯をメディアは検証して国民に伝えなければいけない。
安倍政権を擁護する自民党議員が起案し、まともな議論もなく衆参両院で急いで全会一致の決議を成立させる。
その事自体が安倍外遊の大失策を隠す見え透いた仕業だ。
山本太郎を見殺しにしてはいけない(了)