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野田佳彦首相はすでに菅直人首相の地獄道を歩んでいる。

◆ガッカリ〜。野田佳彦首相の初めての所信表明演説は、全くの不作であった。勝海舟の「正心誠意」(『氷川清話』より)を引用したのは良い。本人は否定しているのだが、財務相の勝栄二郎事務次官に心酔している野田佳彦首相だから仕方がない。それにしても、「増税」と「TPP」だけがやたらと目立つ。所信表明演説では、「第3の建国」に全くふさわしくない。
一体、この首相は、この国=日本をどういう国にしようとしているのか。その表や気概が少しも伝わってこない。

◆これは、仕方がないのだろう。何と言っても、民主党代表の任期は、2012年9月までの任期限定首相。言うなれば、暫定首相であるからである。
 長期政権に期待されるような「国家ビジョン」や「国家戦略」などとは、ほとんど無縁、無関係な政権である。任期一年限定ごときの首相に「国家ビジョン」や「国家戦略」など語られてもね「ウソ」とだも信用などしない。だから、残念ながら、「どじょう首相」にはしばらくの間、「どじょうすくい」でも踊ってもらい幕間をつないでもらうしかないのである。所詮、この国=日本には、いまや、この程度のリーダーしか存在しない。なげいても無駄である。

◆ということで、財務官僚のマリオネットに化してしまっている野田佳彦首相は、とりあえずは、前任の菅直人前首相が歩んだ極めて、消極的な安全運転(実際には、危険運転)という前車の轍を歩むしかないのである。そのなかで、最も危険な地獄道、マスメディアとの関係である。「失言したくない」=「失敗したくない」という後ろ向きの使用局的な姿勢の第1は、首相番記者との間で最も早く顕著に表している。

この段階で予言しておくけれど、余りにも守りの姿勢に撤していると、マスメディアは、首相及び政権の足下を見て、様々な攻撃を仕掛けてくる。これは私自身の経験から言って断言できる。「相手=権力者」を引っかける質問をなげかけるようになるからである。その日っけ質問に文字通り引っかかると、政権は崩壊への道をころがり落ちていくことになる。権力者はミイラ取りをミイラにする術に長けているのに対して、マスメディアは権力者を葬る術を心得ている。その一つが「失言」を引き出す術である。

日頃から心を交わしていなければ必然的に「いじわる質問」あるいは「攻撃的質問=相手を怒らせる質問」を意図的に発するようになる。そうなると政権は墓場に向かって突新するようになる。実は、野田佳彦首相は、まだマスメディアのえげつなさ、悪辣さを知らなすぎる。

どじょう首相は、「どじょう鍋」で国民の舌を満たしている間はまだよいのだが、「どじょう」がドロの中から頭を出そうとしたときに、「どじょう叩き」を始められると、どじょうは、もはや生きていけなくなる。政権が誕生して早や9日〜10日しか経っていないのに、菅直人政権の末路よりももっと悪く、野たれ死にならぬ「野田死に」になる運命が見え始めている。

それだけにマスメディア対策が大事なのである。取材制限するだけでは解決できない。「持ち上げては、奈落の底に突き落とす」のは、マスメディアの最も好むところであるからだ。

タチが悪いことを忘れてはならない。

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