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インフレ率2%の目標が達成されそうもないのに反省しないリフレ派の学者たち!

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 突然ですが、インフレ目標率というのがありますよね。ご存知でしょう?

 デフレからの脱却が何よりも優先するとか、デフレマインドの払しょくが必要だとか言って、鳴り物入りで導入された政策です。それまでの日銀のやり方を厳しく批判して導入した政策と言ってもいいでしょう。

 インフレは貨幣的現象だとか、物価をコントロールできない日銀総裁であったら意味がないとか…いろいろ罵倒していましたよね。

 少子高齢化がデフレの原因になっているなんていう考えに対しても、何を言っているのだ、と。貨幣的現象なのだから、日銀がその気になりさえすれば、つまり可能な限り緩和策を実施すれば必ずインフレになると言っていたのです。

 あれからほぼ2年が経ちますが、どうなりました?

 2%の物価目標はどうなっているのでしょう? 生鮮食品を除いた総合指数は、消費税増税の影響分を除くと0.5%としか伸びていないのです。

 旧体制の日銀を一番批判していた人物の一人が今の岩田副総裁と言っていいでしょう。彼は、日銀当座預金残高が70-80兆円になったら2%のインフレ目標は達成される筈だと断言していたのです。そして、その目標が達成できなかったならば責任を取る、即ち辞任するとも言っていたのです。

 それがどうでしょう? 昨日、岩田副総裁は仙台で講演を行ったのですが、講演後の記者会見で述べたことからすれば、全く反省もしていないのです。

 私は、何も辞めろとまではいいません。何故目標が達成できないのか、それについて客観的に分析して、何がどう間違っていたかをしっかり認めるべきだと言いたいのです。

 でも、彼が実際に述べたことは、言い訳ばかり。しかも、2年前に言ったことと全く矛盾しているのです。

(問)副総裁はかねて「量的・質的金融緩和」の柱として、2年で2%達成への強いコミットメントと、それを具体的に行動で示す、と一貫して説明してこられたかと思います。その点、1月の展望レポートの中間評価では2015年度の物価の見通しの中央値が+1.0%になり、2年での達成は難しく、2%の達成には3年かかるようにみえます。QQEは2年という具体的な期限を明示したことが政策の効果や信頼性を高めたと思うのですが、2年で2%のコミットメントが現状揺らいでいるということはないのでしょうか。原油安が理由ということであれば、2%のコミットメントが守れなかったとしても具体的な行動は必要ないというお考えなのでしょうか。 

(答)「2年程度」の点については、今のところ中央値では「2015年度を中心とする期間」という2年程度の幅におさまっていると思っています。2年程度で、できるだけ早くということには変わりはありません。先程の金融経済懇談会の冒頭挨拶でも申し上げましたが、消費が、消費増税後少し弱かったということ、それが予想外に長引いたということが物価引き下げ要因として働いたわけですが、もうひとつ強く働いたのが原油価格で、これは半年でマイナス6割と、半値以下になってしまいました。これは、すぐに金融政策でどうこうするということではないと思っています。ある程度の時間は物価下押し圧力がかかり、その結果、ある程度、物価上昇を少し遅くするということは確かだと思います。もっとも、物価の上昇を抑制する一番大きな要因である原油価格の下落の影響も徐々に剥落していきます。また、これは経済活動に良い影響を与え、長い目でみれば物価押し上げ要因となるため、2015年の最初の頃は物価下押し圧力は強いかもしれませんが、次第に2015年度を中心として平均的には2%に向けて回復してくる、軌道に乗ってくると考えています。


 釈然としませんね。2013年4月に、2年で2%にと言ったのに、いつのまにか2015年度を中心とする期間となっていますが…2015年度を中心とする期間って、何を意味するのでしょうか?

 それに、インフレ率が目標に達しそうもない理由をタラタラ述べたりして、と。

 消費税増税が、なんたらかんたらなんて言っていますが、その増税は2013年4月時点では当然予定されていたことであるのです。その上、日銀総裁は、その後の10%への消費税率の増税にも賛成していたではありませんか。だから、増税の影響を今更持ち出すことなどできない筈。

 原油価格の下落にしても、仮にそれが大きな理由であるというのなら、さらに緩和策を講じればいいだけの話でしょう? だって、インフレは貨幣的現象と言うのですから。どうしてさらなる緩和策を講じない?

 それは、既に昨年の10月末に実施済みだからでしょう? そして、その効果が全然出ていないからでしょう?

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