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安倍総理の「テロとの戦い」は人質の生命よりも優先!

昨日の参議院予算委員会での安倍総理と小池晃議員(共産)とのやり取りが報じられていますが、安倍総理の思惑が非常によく伝わってきます。
人道支援演説めぐり共産「2人への危険、認識あったのか」vs首相「テロリストに気配り必要ない」」(産経2015年2月3日)

エジプトでもヨルダンでもパレスチナでも私がイスラエル首相と会談して言うべきことを言い、中東和平に向けて進んで行くことを促したことに対して評価されている
イスラエルに対して何をどのように言うべきことを言ったというのでしょうか。
昨年ですが、7月23日の国連の人権理事会では、パレスチナのガザ地区に侵攻したイスラエルを非難する決議案の採決を行われ、賛成多数で可決さています。
反対票は米国の1票のみですが、しかし、日本は欧州諸国と一緒になって棄権しています。世界がイスラエルの行動を非難しているにも関わらず、欧米とともに日本はイスラエルの行動を非難しないのです。
このような対応がアラブ諸国にどのように映っているかははっきりしていて米国の忠実なポチとしては賛成などできようはずもなく、本心では反対したかったのでしょうが、欧州諸国が「棄権」ということでそれに追随したということです。
いずれにしてもこの程度の態度しかとれないのですが、安倍氏に中東の平和を語る資格はありません。

いたずらな刺激は避けなければいけないが、テロリストに過度な気配りをする必要はない。ご質問はISIL(イスラム国)に対して批判をしてはならないような印象を受ける
どうみても安倍氏の言動は、「イスラム国」を刺激しています。過度な気配りが必要ないって、結局、自分の思うところの「信念」を出していたわけですから、要は最初から人質は命を落とすことになっても仕方ない、ということを言いたいわけです。
ネットウヨクの方々が例に用いるが大好きな、今、監禁している加害者がいるのに警察が~とか社会が悪い~というのか、などというトンチンカンな批判がありますが、それを言うのであれば、今まさに身代金目的で監禁している加害者に迎えて刺激的な言動を取るべきでないことは当然のことです。
安倍総理もネットウヨクもずれているというよりは、明らかにすり替えているのです。

安倍総理や政権側の人たちにとっては、人質がさっさと殺されたことによって、ある意味では、さっさと終わってくれて良かったと思っていることでしょう。
安倍政権は身代金を用意していなかったということも菅官房長官が記者の質問に答えています。
菅官房長官「身代金用意せず」、イスラム国との交渉を否定」(ロイター2015年2月2日)

人質解放のために一定のカネが要求されていたことも明らかであって、その後の「イスラム国」の要求が二転三転しようとも、人質を救出しようというのであれば金銭解決が最良の選択でした。
日本政府が選択した手段は、「イスラム国」との交渉はしない、していない、ということでしたから、文字通りのヨルダン政府への丸投げでしたが、
少なくともヨルダン政府に丸投げしてしまうだけで解決するはずがありません。
ネット界では、ネットウヨク連中を中心に後藤さんが自決すればよかったんだという言われ方がされていますが、はっきりと国賊扱いです。
その自決の意味は、生きて虜囚の辱めを~というものではなく、国益を損なうから死ね、という意味合いのものです。
要は国賊は死ねということです。
安倍政権を批判するのは非国民!「イスラム国」を批判するのが悪い?

今回の安倍総理の一連の行動をみれば、人質事件、その人質が殺害されたことは最初から予定通りのことであって、その後の発言は、これを裏付けます。
自衛隊を邦人救出に使う。
罪の償いをさせる

安倍総理の頭の中では、「イスラム国」の頭上に自衛隊機が空爆したりしていたのでしょう。
どのみち人質の救出といっても、米軍でも失敗はしているわけですから、日本の自衛隊が成功させるのは至難の業。そうなると選択肢としてあるのは、人質殺害を口実にした空爆等の軍事介入です。
安倍総理の頭の中では、人質の安否よりも、我が大日本帝国に対し奉り、「イスラム国」の行為が許しがたかったということだけで、安倍総理の思い描く空爆は、報復としての空爆なのです。

安倍総理の発想は人命軽視が如実に表れていたということです。

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