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江田五月法相は、死刑執行の命令書に署名できないサボタージュ、職務放棄の極み、直ちに法相を即刻辞任せよ

◆日本には現在、死刑執行を待っている死刑囚が100人以上いると言われている。すべてが、秘密のベールに包まれた向こうの世界のことなので、正確なことは不明である。このなかには、冤罪の者もいるやもしれない。

 だが、法務大臣の職務の1つに、「死刑執行の命令書に署名」というのがある。冤罪であろうとなかろうと、死刑判決が確定している以上、「死刑執行の命令書に署名」するのが、義務であり、責任を課せられている。
 
 であるからして、法相就任を要請された場合、「死刑執行の命令書に署名」できない信念の持ち主であるのなら、法相就任を断るべきである。間違って就任しても、直ちに辞任すべきである。
 
 さもないと、日本の法秩序は、維持できない。それを甘えて法相に就任して、いまさら、「死刑執行の命令書に署名できない」といのは、日本の厳正な法秩序に対する明らかな反逆行為である。
 
 このサボタージュ、職務放棄は、むしろ犯罪的でこそある。もしも、裁判の誤判、冤罪を危惧するのであれば、司法の欠陥を追及すべきであり、誤判、冤罪にかかわった判検事の刑事責任が問われなくてならない。あるいは、そこまで厳しくすることを危惧するなら、遺族の感情をあえて無視してでも、死刑制度を廃止しなくてはならない。

◆江田五月法相は、東大教養学部自治会委員長時代、大学管理制度改革に反発し、全学ストを決行した。このストを指揮したため、逮捕されて「ブタ箱」に放り込まれ   る。この責任を取る形で退学処分が下った。翌年、学生運動からの絶縁を宣言し、東大に復学。法学部で丸山眞男の薫陶を受け、吉野作造の研究に従事しながら法律を勉強し、東大在学中の1965年に司法試験に合格した(全受験者中席次は10番)。これは、いわゆる公式的なことである。実際は、司法試験受験に没頭し、客観主義刑法の大家・団道重光教授の「刑法」を短期間でマスターして、合格したと当時、話題になった。この団道重光教授は、後に最高裁判事なるが、「死刑廃止論者」としても有名だった。江田五月法相は、おそらく団道重光教授の影響を受けたのであろう。

 これまでに、死刑廃止論者が法祖に就任して、法務行政を混乱に陥れている。たとえば杉浦正健法相は、弁護士出身で、また真宗大谷派の信徒であることから、2005年の法相就任時に「死刑執行のサインをしない」と発言した(1時間後に撤回)。法相在任中の2006年9月にも法務省側から提示された死刑執行命令書への署名を拒み、小泉純一郎首相の自民党総裁任期満了に伴う内閣総辞職の同月26日まで死刑は執行されなかった。
 
 千葉景子法相は2009年9月16日発足の鳩山由紀夫内閣の法相に就任した。「死刑廃止を推進する議員連盟」に所属していたので、死刑執行命令に署名しないのではないかと危惧された。だが、同月29日に同議員連盟を外れる意向を示し、法相在任最後にようやく署名し、死刑が執行されている。
 
◆法相の立場は、裁判官や 国会議員とは違う。最も重要なのは、死刑執行の命令書に署名することである。それにもかかわらず、いまさら逡巡してどうなるというのであろうか。
 朝日新聞asahi.comは7月29日午後0時18分、「死刑執行『悩んでいるときはしない』江田法相、会見で」という見出しをつけて、以下のように配信している。
 「江田五月法相は29日、閣議後の記者会見で『死刑は悩ましい刑罰で、しっかり勉強している最中。悩んでいるときに、執行ということにはならない』と述べ、当面は執行しない考えを明らかにした。死刑廃止派の千葉景子元法相が昨年7月に執行をしてから28日で1年を迎えたことを受け、記者からの質問に答えた。江田法相は、千葉元法相が執行後に設置した死刑について考える省内勉強会を継続中。『勉強している間は執行しないと決めているわけではない』とも語ったが、具体的な期限には触れなかった。勉強会の成果については『識者の考えを聞いたが、私の心に響くところまで勉強できた感じは持てていない』と述べた。また、前回の執行から1年経過したことについては『(法相の)代替わりが多かったのであっという間だった。1年経ったこと自体に特別な意味があるとは思わない』と述べた」
 しかし、いずれにしても法相は、巨大な行政機構の単なる1つの機械にすぎない。法律が定める規定に忠実に従って、文字通り機械的に署名するしかないのである。私情は不要である。法律に従えないのであれば、即辞任すべきである。

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